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【カンチャナブリー観光】市街地から20km離れた洞窟寺院、Wat Tham Phuwaの摩訶不思議な魅力

今回はカンチャナブリーの市街地から約20km離れた洞窟寺院、Wat Tham Phuwa(ワット・タム・プワー/วัดถ้ำพุหว้า)のお話です。

ここはソンテウをはじめとする公共交通機関が通っておらず、旅行会社主催のツアーに組み込まれているケースも稀。

けれども、バイクを借りるかトゥクトゥクを利用すれば簡単にアクセス可能である旨を最初にお伝えしておきます。

 

何かの新興宗教ですか?

緑に囲まれた田舎道を進んでいくと、突然、クメール様式を用いたゴージャスで真新しい建造物が出現。何じゃこりゃ?

巨大な涅槃像や座像をはじめ、目に入ってくるすべてがピカピカです。庭園もキレイに整備されていて、失礼を承知のうえ、短期間で荒稼ぎした怪しい新興宗教の施設かと思ったほど。

「ゴツい鍾乳石石筍がたくさん見られる」との前情報のみを頼りにWat Tham Phuwaへ訪れた私とツレは、まず外観にかなり面喰いました。

しかし、調べて納得。もともとは僧院で、「苦とはどこにあり、どうやって消すか?」といったダンマ(真理)を追求するための歴史ある修行場だったとか。

そして、いつしか村人にも崇拝されるようになり、噂が噂を呼んで1994年に一般市民も参拝できる寺院へと昇格。以来、現在に渡って増改築を繰り返しています。

早合点してゴメンナサイ。パッと見た雰囲気で古いものほどありがみを感じてしまうのは、本当に身勝手な考え方だと反省しました。

 

鍾乳洞に作られた荘厳な礼拝堂

一番大きな建物の奥がメインの礼拝堂になっています。40度近い猛暑日にお邪魔したのに、内部はひんやり別世界。とても心地良かったです。

下の写真は隠居したご老人? 何やら凄い人らしく、地元の方に「写真を撮っておきなさい」と促されるままパシャリ。「後で検索すればすぐにわかるだろう」と思いきや、この方が誰なのかはいまも判明していません。

礼拝堂のさらに先にはサイズも種類もヴァラエティー豊かな神仏像が点在し、それら1つ1つに手を合わせて出口まで進むと災難除けになるそうです。

過去に訪れたタイの洞窟寺院のなかには、アップダウンが激しく、なかなかハードなルートを歩かされる場所も多かったのですが、Wat Tham Phuwaの通路は非常に緩やか。お子様ご年配の方でも安心して参拝できると思います。

 

拝観料は無料だけど……

以下は読み飛ばしていただいても結構です。文字にするか悩みました。Wat Tham Phuwaは拝観料を徴収しません。その代わりお布施アピールが凄いです。

敷地の入口付近の大広場礼拝堂を筆頭に、参拝客がいようがいまいがお構いなしで、お坊さんがマイク越しにひたすら何かしゃべり続けています。

普通に考えたらお説法だと思いますよね? しかし、地元の方の話を掻い摘むと、「お布施して功徳を積みましょう」と言っているみたい。

タイ語のわからない私たちは難なく通過できたものの、思いっきり呼び止められている人もいました。これにはタイ人も苦笑いです。

維持管理費だけでもけっこうな額にのぼるはずですし、加えて、さらなる増築を行っているとなれば、お金がいくらあっても足りないのは一目瞭然。

でも、やり口がちょっとあざとい……。敬虔な仏教徒の皆さんは僧侶を邪険に扱えませんからね。実際、この集金システムに苦言を呈しているレヴューもチラホラとネット上で見つけました。

もちろん、最低限のマナーとして心ばかりのお賽銭をするのは大事です。以前に聞いた目安は1回のお参りで20THB(約80円)程度。特別な日は別ですけど、一番少額の紙幣を用意しておけば問題ないとのこと。

したがって、もしお坊さんに寄付を半ば強制されても、「少し多めにお賽銭を置いて帰りたい」「ここで功徳を積んでおきたい」という気持ちがない場合は、無理に出さなくて大丈夫です。断ったからといって罪悪感を抱く必要なし……と私は思っています。

とりわけ鍾乳洞のなかは見応え十分なWat Tham Phuwa。オススメできる観光スポットではありつつも、一応、補足的に注意喚起させていただきました。

 

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