FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

バンコク駐在妻のハートを鷲掴みにするシューズ・ブランドのMUZINA

前々回のRoyal Queen Seeds(ロイヤル・クイーン・シーズ)と、前回のTerminal 21(ターミナル21)のフードコートに続き、舞台はアソーク。今回はカスタムメイドの靴屋さん、MUZINA(ムジナ)を紹介したいと思います。

 

MUZINAとは?

バックパッカー日本人デザイナーが2005年にバンコクで立ち上げたMUZINAは、もともと日本向けに古着を販売する傍ら、オリジナルのアパレル商品を作っていたんだとか。

しかし、外注先の工場がヴェトナムに移転。そのヴェトナム行きを拒否した職人さんたちと手を組んで、2008年に現在の業態へと至ったそうです(※月刊誌『フットウエア・プレス』のウェブ記事を参照)。

ブレイクのきっかけはバンコクの駐在妻たちの口コミだったはず(※間違っていたらゴメンナサイ)。駐妻コミュニティーのトレンド発信力ってハンパじゃないです。

加えて、Sodaソーダ)をはじめとするタイの有名ブランドとダブルネームで商品を発表したり、サイアムの伊勢丹に出品したり(※2020年に閉館)、日本のセレクト・ショップの別注アイテムを手掛けたり……といった事業展開を通じ、着実に認知と信頼を獲得していった点も見逃せません。

 

セミオーダーのシステムは?

お店の場所や営業時間はページの後半に記載するとして、まずはセミオーダーの手順を簡単に説明させてください。

  1. デザインを選ぶ
  2. ヒールの高さや素材を選ぶ
  3. レザーの種類や色を選ぶ

①のデザインはカタログに載っているだけでもざっと60種類。②のヒールはフラットやウェッジヒール、ピンヒール、コーンヒール、チャンキーヒールなどから選べ、例えば一言でフラットと言っても厚底/薄底、ヒールの高さが何段階か用意されています。

ついでにソールの素材も指定することが可能。この時点で物凄い数の選択肢なのに、さらに頭を悩ませるのが③のレザーです。

ベーシックな黒でも山羊革か、豚革か、牛革か、どんな加工をしているかで濃淡ツヤの出方が大きく異なります。

それらを2色、ないしは3色組み合わせるとなれば、もう大変(※1色でももちろん大変)。アレンジの幅はほぼ無限です。店員さんが「朝イチで来店して、閉店時間まで悩まれる方もけっこういますよ」と言っていました。

サンダルの価格は3700THB(約1万4800円)から。レザーの種類やオプションによって値段が上がっていきます。

タイの物価で考えると確かに高いです。だけど、日本人スタッフの的確なアドイスが受けられる安心感はそうとう大きいですし、言わずもがな、日本でセミオーダーの靴を作ると思えばだいぶリーズナブル。

完成までの期間は約1か月。日本への発送も対応していて、EMSで450THB(約1800円)。2週間で届きます。また、出張や旅行で頻繁にバンコクへ行かれる方は、取り置きもしてくれるんですって。

ここまでしてもらって高いと言うのは、お店に対して失礼な気がしてきました。先ほどの「タイの物価で考えると高い」という言葉は撤回させてください。

 

既製品を買うのもあり

さて、「時間がない」や「自分じゃ決めきれない」といった理由でセミオーダーを躊躇される方もいらっしゃるでしょう。

こんな記事を偉そうにアップしている私自身も、恥ずかしながらMUZINAではセミオーダー未経験。でもそういう人向けに、店内に並んでいるサンプルをちょっと割安で買うことができるんです。

プロ考案のカラーリングや素材の組み合わせは悪いわけなく、正直、自分であれこれ決めるより間違いない気すらしてしまいました(※写真上のターコイズ×ゴールドの配色とか、めちゃくちゃカッコ良くないですか?)。

ちなみに、既製のビーチ・サンダルも人気で、私は写真上の2品をゲット。右側手前が590THB(約2360円)、左側奥が500THB(2000円 ※セール価格)でした。

シルヴァーのほうはフィット感が絶妙で、鼻緒部分もまったく痛くなりません。めちゃくちゃ歩きやすいです。そして、フワフワ素材の茶色いクロスベルトのほうも履き心地が最高。色違いで複数買いしておくべきだった……。

シューズ以外にバッグ財布も取り扱っています。最近の売れ筋は1200THB(約4800円)のスマホ・ショルダー。「日本のセレクト・ショップでは8000円前後で売っている」と店員さんがこっそり教えてくれました(※具体的なショップ名までは聞き出せず……)。

これらのバッグ類もセミオーダーOK。シューズと同じく、1つ1つ職人さんが手作業で仕上げてくれ、発注から約1か月で出来上がります。

 

お店の場所は?

最後に、お店の場所をGoogleマップ上に示しておきました。最寄りはBTSアソークで、Terminal 21とRobinson's(ロビンソン百貨店)の間にあるスクンビットSoi19沿い。

Soi19を200メートル弱進んだところに建っているMetha Wattana Building(メタ・ワッタナー・ビル)内の3階がMUZINAの店舗です。

トンロー界隈に住んでいる駐在員の奥様方のみならず、観光客にとってもめちゃくちゃアクセスしやすいロケーション。

これが目印の看板です。ちょうどランチを食べ終えたおじさんが寄りかかって昼寝していました。顔は隠したとはいえ、昼寝中に無許可で写真を撮ってすみません。

ビルの1階には某メガネ屋さんと勘違いしそうなParis Mikki(パリ・ミッキ)なる名前のケーキ屋さんが入っています。

営業時間は午前10時から午後6時まで。定休日は月曜日です。ソンクラン中は1週間お店が閉まっていたため、来店予定日が祝日と被る場合はご注意を。

なお、先月はシラチャでポップアップを開催。去年はICONSIAN(アイコンサイアム)に限定出店し、コロナ前は日本でも展示会をやっていたみたいです。

公式Instagram@muzinaasok)をフォローしておくと、アソークの旗艦店以外でもMUZINAの製品を手に取れるチャンスが巡ってくるかも?

いずれにせよ、次こそは私もセミオーダーにチャレンジしたいと思っています。LINE(@muzina)で事前に相談を受けてくれるらしく(※こちらの希望をもとにデザイン案を出してくれるとか)、もうこうなったら腹を据えてトコトン悩んでみますかね。

 

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farout.theshop.jp

 

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