FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

タイのプリペイドSIMは旅行前に日本で買うべし

白状します。数年前まで私は旅先で地図アプリに頼らないという、謎のこだわりを持っていました。インターネットは宿のWiFiで十分。

予め行きたいスポットを書き出し、そこにちまちまと地図を貼り付けて、出発前にオリジナルのしおりを作成。ド級の方向音痴につき、しょっちゅう道には迷っていましたけどね。

でも、迷った時は地元の人に訊けばいいじゃないか。そこで生まれるコミュニケーションこそが旅の醍醐味じゃないか。もっと言うと、旅行の間くらいデジタル・デトックスしなきゃ、生き物としての勘が鈍るんじゃないか――そんなふうに考えていたんです。

しかし、やはり地図アプリは超便利。意固地になって時代の流れに抗う意味がわからなくなってきました。マップのみならず、翻訳系のアプリも含め、もはやスマホなしの海外旅行は正直しんどいかも。

 

ポケットWiFiプリペイドSIM

海外でスマホを使うには、ポケットWiFiをレンタルするか、プリペイドSIMを買うのが一般的な手段。

ポケットWiFiは1台で複数の端末をインターネットに繋げられるメリットがある一方で、料金が割高だったり(※タイだと1日600円前後が相場)、荷物がかさばったり、バッテリーの残量が気になったり……。

PCを持ち歩く場合はともかく、SIMフリースマホ端末だけならプリペイドのSIMを買う人がほとんどじゃないでしょうか。

ここでほんの少し余談。私は海外ローミングのサービスに惹かれて、4~5年前に楽天モバイルへ乗り換えました。

ところが、タイやカンボジアで使おうにも電波が悪くて無駄にギガを消費してしまい、通常月より高い携帯料金を請求された経験があります。で、あれこれ踏まえた結果、いまはプリペイドSIM一択に落ち着きました。

 

現地のSIM事情

タイではキャリア・ショップ※空港にもたくさん出店)をはじめ、スーパーコンビニでもSIMが売られています。

タイ国内でSIMを販売しているキャリアはAISとTrueMove HとDTACの3社。AISが最大手で、それに続くのがDTACと、セブンイレブンで買えるTrueMoveです。

【6月26日追記】同記事を読んでくださった方から「今年の3月にDTACとtrueは合併したよ」とのご指摘をいただきました。

この合併によって生まれたTrue Corporation Public Company Limitedという新会社が、現在のところ、タイ国内の最大手です。大変失礼いたしました。

なお、TrueMove HとDTACのブランド名は残るらしく、それぞれがどのようなサービスを打ち出してくるかは、まだ正式にアナウンスされていません。

したがって、以下の文章ではTrueMove HとDTAC、両方の名前を意図してそのまま残しています。

データのチャージ(トップアップ)は、各々のキャリア・ショップに加え、AISだとテスコやファミマ、残りの2ブランドだとセブンでも対応。

厄介なのはプリペイドSIMを買うにもID登録がマストで、パスポートを提示する必要がある点です。地域によっては英語が通じない店も多いですし、そもそもID登録するのって何か嫌じゃないですか?

ご参考程度に、本日時点でのAISの現地価格は30日間/300GBのプランで1250THB(約5000円)、15日間/30GBのプランで599THB(約2400円)、8日間/15GBのプランで299THB(約1200円)。いずれも5G対応、一定期間もしくは一定容量まではSNS使い放題です。

オプションに多少の違いはあれど、DTACTrueMoveもほぼ同価格帯。30日プランのSIMを1枚買うより、15日プランを2枚買ったほうが安いあたりにやや疑問が残りつつ、とりあえずそこはスルーしておきます(※割り当てられた番号が変わるとか、2枚買いのデメリットもいろいろあるのか?)。

 

日本でSIMを買う利点

ツーリストSIMはタイでどこでも簡単に入手できます。けれども、事前に日本で用意する人が少なくありません。その理由は値段です。

試しに直近1年のAmazonでの自分の買い物履歴を見てみると、昨年10月にAISの8日間プランを545円で、今年3月にTrueMoveの16日間プランを800円で、それぞれ複数枚ゲットしていました。

どちらも5G非対応だったものの、長尺の動画を観るわけでもなく、通信速度にストレスを感じるシーンは皆無。有効期限が半年先に迫っていたため、割安で買えたのだと思います。

日本でSIMを購入するメリットは価格以外にもあって、1つはID登録が不要なこと。なぜ登録かいらないのかはわかりません(※相変わらずタイの制度は抜け道だらけ?)。

ほかにも機内でSIMを入れ替え、空港を降りてすぐインターネットに接続できるのも、さりげなく助かっています。そうそう、SIMピンは付いていないので、クリップピンやシャーペンなど、代用品の機内持ち込みをお忘れなく。

また、設定方法に関する日本語の説明書も同封。私(iOS)もツレ(Android)も、いつも何の設定もせずに繋がっていますが、稀に初期設定を求めてくる端末があるみたいです。

海外メーカーの製品を除くと日本に比べて物価の低いタイ。旅先で必要なアイテムは現地調達のほうが概ね安くなります。ついでに両替だって現地のほうが断然レートは良いです。

それなのに、現地調達<日本調達の方程式がSIMに当てはまらないのはなぜだろう。自分の中で納得できていないせいか、旅行前にSIMを買い忘れ、タイ入りしてしまうケースもありました。わずかな差額とはいえ、地味に悔しかったです。

今回取り上げたネタはタイ旅行者の間でよく知られた話。「いまさら記事にするほどじゃないだろ!」と玄人筋から厳しいツッコミが入りそうな予感もしています。

それでもアップしたのは、私のようにプチ損する方が1人でも減ってほしくって。タイへ行かれる際は出発前にSIMをゲット。ぜひ覚えておいてください。

 

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farout.theshop.jp

 

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