FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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【カンチャナブリー観光】Sai Yok Elephant Parkでエレファント・ケアについて考えよう

Tiger TempleことWat Pha Luang Ta Bua(ワット・パー・ルアン・タ・ブア/วัดป่าหลวงตามหาบัว ญาณสัมปันโน)の跡地を取り上げた前回の投稿がけっこう気の滅入る話だったので、今回はポジティヴなネタを。

舞台は引き続きカンチャナブリー県のSai Yok Elephant Park(サイヨーク・エレファント・パーク/ปางช้างไทรโยค)です。

 

ゾウ乗り体験の是非

名前の通りSai Yok Elephant Parkはゾウが暮らす施設。私は動物と触れ合えるレジャー・スポットが全般的に大好きで、特にタイラオスへ行くと無性にゾウと戯れたくなります(※両国ともゾウは国獣に指定)。

タイ全土には250以上のエレファント・キャンプがあり、3000頭を超えるゾウが観光用に飼育。以前はそういう場所でゾウ乗りのアクティヴィティーにも張り切って参加していました。

しかし、長年に渡り観光客を乗せてきたゾウの背中が大きく凹んでいる写真を見た瞬間、「もうゾウ乗りはやめよう」と心に誓ったのです。

www.wfft.org

ゾウ乗り体験自体を完全否定しているわけではありません。外国人観光客の落としていったお金の一部がゾウの保護に充てられているのも事実。

だけど、背骨が歪むまで働かされているゾウの存在を知ってしまった以上、「自分は遠慮しとこうかな……」みたいなノリです。

併せて、そもそもゾウが見たくてそれ系の施設へ行っているのに、「私がゾウに乗ったら肝心のゾウは後頭部しか見えないじゃん!」という衝撃の事実にも気付いてしまいました。

さて、本稿の主役であるSai Yok Elephant Parkはエレファント・ケアの実態を学ぶ場。昔はゾウ乗りもできたようですが、現在は表立って宣伝しておらず、少なくとも私が訪問した時は誰ひとりゾウに乗っていませんでした。

 

エレファント・ケアとは?

コテージが併設されたSai Yok Elephant Parkでは、2日間(ないしは3日間)かけてゾウのお世話をしながらその生態をみっちり学ぶことも可能です。

人気No.1は手軽な半日コース。餌やりや水浴び、お散歩など、ひと通り体験できるプランになっていました。

が、中途半端な時間帯にふらっと立ち寄った私とツレ。当日に参加できるコースはすでに募集を締め切っていました。あれこれやりたい人は予約マストです。

なお、旅行代理店を介してツアーに参加するのが一般的らしく、半日プランで2000~2500THB(約8000~1万円)、1日プランで3000~6000THB(約1万2000~2万4000円)、宿泊プランで1万~1万5000THB(約4万~6万円)が相場でした(※どこで申し込むかによって値段は微妙に異なります)。

では、飛び込みで行った私たちは何もせずに泣く泣く帰ってきたかと言うと、然にあらず。バケツ1杯100THB(約400円)の果物を購入し、ゾウに手渡し。しかもエントランスフリーです。

身体の大きなゾウ。この程度のスイカ一瞬で消えました。いくら入場無料だからと言って、油断していたら瞬く間にお金は飛んでいきます。

さらに、ツアー参加者がゾウと一緒に水浴びしている様子を眺めるのも一興。そりゃ、本音は私も混ざりたかったですよ。

でも、ゾウさんたちが伸び伸びと遊んでいる可愛い姿を見られただけ物凄く幸せな気持ちに浸れました。

ちなみに、遠巻きでゾウを盗撮しまくっていた不審者(私)に対し、心優しい係の人がゾウと私のツーショットを撮ってくれた旨も補足しておきます。

 

広がる動物福祉の輪

タイで動物虐待防止および動物福祉法が施工されてから今年で丸10年。ゾウの保護施設は増加し、ゾウの過剰労働は劇的に減少したと言われています。

それと同時に、サスティナブル・ツーリズムの一環としてお客さん側もゾウに負担のかかる旧来型の触れ合いじゃなく、お互い幸せになれるコミュニケーションを求める声が大きくなってきた昨今。私もいろいろ考えさせられる機会が多いです。

Sai Yok Elephant Parkのみならず、Elephants World(エレファンツ・ワールド/องค์กรคุ้มครองสัตว์)やElephant Haven Thailand(エレファント・ヘヴン・タイランド)をはじめ、カンチャナブリーに絞ってもエレファント・ケア施設は複数あり、バンコクからもたくさんの日帰りツアーが組まれています。

また、チェンマイやスコータイ、プーケットやサムイの他、国内の主要観光地にもこのタイプのエレファント・キャンプは点在。

タイでゾウと触れ合いたい(※ダジャレじゃないですよ……)と思っている方は、〈乗らずに楽しむ〉を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

 

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