タオ島の夕日スポット紹介第3弾。今回はツレがえらく気に入っているMango View Point(マンゴー・ヴュー・ポイント)です。
悪路を進んだ先には……
Mango View Pointがあるのは、前回ピックアップしたSunset View Point(サンセット・ヴュー・ポイント)の先。アクセス難易度はけっこう高めです。
Sunset View Pointを通過し、「本当にこの先にあるのかしら?」と不安でいっぱいになるレヴェルの細い山道をひたすら直進。バイクに不慣れな方はテキトーなところに駐輪し、徒歩で向かわれたほうがいいでしょう。
私とツレも初回は前に進もうか/来た道を引き返そうか、少し悩みました。無事に辿り着けたのは、絶妙なタイミングで現れた救世主(※写真下)のおかげです。
この青年は「Mango View Pointだろ? 俺についてきな!」的なジェスチャーで私たちを先導し、道に穴が開いている箇所を指差して「ここ気をつけろよ」とさりげなく注意喚起。マジで惚れますって。
しかも、てっきりMango View Pointの従業員かと思いきや、店の人とは単なる顔見知り。バックマージンの類いも発生していない模様です。
実際、目的地に着くや店の子どもたちの頭をひと通り撫で、私たちに軽く挨拶を済ませたら、青年は颯爽と去ってしまいました。カッコ良い!
島でもっとも標高の高いカフェ
上掲の画像はMango View Pointの門構えです。手作り感たっぷりでイイ感じ。まずは100THB(約400円)のエントランス料を支払います。
この100THBにはワンドリンク分の代金も含まれており、コーヒーやミネラルウォーター、タイティーからチョイス。
……というのは、昨年11月までの話で、今年5月に再訪した時はミネラルウォーター1択になっていました。「100THBでミネラルウォーターだけ?」と思いつつも、そのマイナス点を補って余りある魅力がMango View Pointには溢れています。
タオ島には高い山がなく、Mango View Pointが島で一番標高の高いヴュー・ポイントなんだとか。Sunset View Pointや前々回に取り上げたSun Suwan 360°View(サン・スワン・360ディグリー・ヴュー)と比べても視界の高さは圧倒的です。
夕暮れ時が近付くにつれ、山に向かって続々と鳥がねぐらへ帰っていく様子が見られるのですが、その鳥たちが自分の視線より低い位置を飛んでいるんですよ。
寝そべりながらぼんやりこうした光景を眺められるのは至福のひととき。都会ではなかなか経験できません。
家族経営ならではの温かさ
見晴らしの良さと共に私とツレがグッときたMango View Pointの特長は、家族経営ならではのほのぼのとした空気感です。
初めて来店したのはローイクラトン(※灯籠を流すお祭り)の日で、親族が一堂に会し、灯籠を作っていました。
普段は流石に上掲画像ほどワチャワチャしてないものの、子どもたちが率先して楽しげにお手伝い。店というより民家にお邪魔している気分が味わえます。
お母さんがこれまたナイスなキャラクターで、閑散期は常にブリブリ。タイティーをテーブルまで運ぼうにも足元がおぼつかないせいか、途中でこぼしまくっていました(※写真上はこぼれていなヴァージョン)。
大麻の隠れた名店
カウンターでは案の定マリファナが売られていますし、タイ伝統のバンブー・ボングもレンタルしてくれます。
ボングを頼むとお父さんがキレイに隈なくクリーニングし、ボングの中には水道水じゃなく、ミネラルウォーターを入れてくれるおもてなしぶり。ここまでしてくれる店は珍しい気がします。
ガンジャの値段は350~450THB(※2023年5月時点)。下の〈LAMON〉と書かれているのはSuper Lemon Hazeのこと。
その他、スペルミスがちょこちょこ目立ちます。これはアルファベットの苦手なお母さんに代わり、小学生の娘さんがタグを書いているせい。微笑ましいです。
バッズはどれもキレイな緑色で、どう見ても半年前よりクォリティーが爆上がりしていました。この品質だったら平均的な店では100~200THB増しで価格設定しているはず。
さらに、お父さんに隠れてお母さんがこっそり施してくれるオマケ(ディスカウントor増量)もハンパじゃありません。実はここ、島内随一の隠れた大麻の名店なんじゃないでしょうか。
オープンな大麻教育
「ボングは強すぎて私はこっち(ジョイント)ばっかりよ」と笑顔で話してくれたお母さん。この言葉を受け、「子どもたちの前でそんな話するなよ」と考え方もいるかもしれません。でも、私は率直に好印象を抱きました。
お客さんがダイナミックにボングで吸ってみせると、「フ~!」とか「ワ~!」とか子どもたちから大歓声が上がります。何なんだ、この緩さは。
いくらタイでマリファナが解禁になったと言っても、日本人が現地で嗜むのは日本の法律で禁じられています(※詳しくはこちら)。したがって、決して喫煙を推奨するわけではありません。私自身も一切吸いません。
で、日本人的な立場を一旦脇へ置き、地元の方々が法的にOKである事実を前提とするならば、裏でコソコソ吸うのではなく、子どもの前であろうと大っぴらにしたほうが、いろいろ発展(洗練?)していくような気がしています。う~ん、うまく言語化できないな。
Mango View Pointではイキッた外国人が吸いすぎて突っ伏してしまうケースも多々あるらしいです。おそらく子どもたちはそういうイケてない大人の姿もしっかり目に焼きつけ、自分なりに大麻との付き合い方を学んでいるに違いありません。
つまり、変に隠さずにありのままを見せることが何よりの教育になり、その教育が子どもたちを大麻絡みのトラブルから守ってくれるんじゃないのかな……なんて。
これはマリファナに限らず、例えば私は日本の性教育に対しても常々もっと込み入った部分まで教えるべきだと考えている人間なので、余計にMango View Pointのオープンな子育て環境を見て、ある種の羨ましさを覚えたのだと思います。
話題が変な方向へ飛躍してしまいました。ゴメンナサイ。ガンジャ云々を抜きに、Mango View Pointの絶景と店に漂う和気藹々としたムードは、一度体験する価値ありです。
ただし、日没まで粘ると帰り道がとんでもなく暗くデンジャラスになるため、行かれる方はくれぐれもご注意くださいませ。
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自分なりにいろいろとイジってみたものの、