Sun Suwan 360°View(サン・スワン・360ディグリー・ヴュー)、Sunset View Point(サンセット・ヴュー・ポイント)、Mango View Point(マンゴー・ヴュー・ポイント)と、直近の投稿でタオ島の夕日スポットを紹介してきましたが、ひとまず同シリーズは今回で一旦ストップします。
第4回目に満を持して取り上げるのが穴場中の穴場、名もなき廃墟です。地図にも載っていなければ、エントランス料もかかりません。
サイリー・ビーチからは徒歩圏内
目的地はサイリー・ビーチから1km前後。余裕で歩ける距離で、私とツレが宿泊していたBalcony Villa(バルコニー・ヴィラ)の先にあります。
パッと見た限り完全に私道っぽいBalcony Villa前の道を、気にせずズンズン進んじゃってください。下掲の写真では伝わりづらいものの、かなりの急斜面。原付バイクで登るのはちょっと厳しいかもしれません。歩きでも大変です。
急な坂道を登り切った行き止まりに建設途中の廃墟が現れます。どうも着工したのはつい数年前の様子。構造的にバーかレストランになる予定だったのでしょう。
おそらくコロナウイルスの影響で当初の計画は頓挫。工事が再開されるでもなく、取り壊されるでもなく、忘れ去られたかの如くひっそりと佇んでいます。
コロナ禍で廃墟となった場所
廃墟の内部はこんな具合。まだまだ新しい建物とはいえ、潮風に晒され、あちらこちら劣化が始まっていました。
コロナが収束し、タイにも外国人観光客が着々と戻ってきつつ、このまま工事を再開させるのは難しい気がします(安全基準の厳しい地震大国の日本と違って、タイならやっちゃうかな?)。
何にせよ、もともと生えていた木を活かすなど、けっこう凝ったデザインだし、立地もなかなか良いだけにもったいない。
海外渡航制限を強いられた空白のパンデミック期間に、こうした場所が世界中で急増してしまったのかと思うと、何とも言えない気持ちになります。
案の定というか、ここでこっそり宴会している人たちも相当数いるみたいで……。ゴミは絶対に持ち帰ってほしいところ。それがマナーです。
割れ窓理論じゃないですけど、こういう些細な点から治安が悪化するんだろうな~とか。もっとも、廃墟に不法侵入しちゃっている私とツレも褒められたものではありません。したがって、他人の行動を私がとやかく言っても説得力ゼロですよね。
どんな眺めなの?
さて、肝心の眺望について。廃墟の屋上へ上がると、サイリー・ビーチが見下ろせます。Sunset View PointやMango View Pointほどの高さはなくとも、誰にも邪魔されず海を一望できるロケーションは本当に素晴らしいです。
なお、記事のタイトルに〈オススメ夕日スポット〉と謳っているくせに、夕日の写真を撮り忘れました。我ながら何をやっているんだか……。
夕日が見える方角であることは間違いないので、このページを見て「行ってみようかしら」と検討してくださっている方も、そこはご安心ください。
ついでに、山側の見晴らし(※写真下)も私は好きでした。宿泊していたホテルのすぐ隣に知る人ぞ知る穴場のヴュー・ポイントがあるなんて、だいぶ得した気分。
注意すべき点は?
最後に注意点を2つ書いておきます。まず1つは、先述した通りまあまあな好立地につき、いつまでもここが放置され続けるとは考え難いです。
タイ全体の観光関連業が急速に回復している状況を踏まえても、きっと遠くない未来に何かしらの施設ができるに違いありません。
いまのタイミングしか見られない儚さもこの廃墟の魅力であり、逆に言えば「せっかく行ったのに、なくなってたよ……」といったケースも十分に起こり得ます。予めご了承ください。
そして、もう1つ。朝晩にちょくちょく野犬の吠え声が聞こえてきました。姿は一度も見ていません。しかし、察するに声の主はヤンチャ丸出しです。坂を登る時にはしっかりと耳を澄ませ、もし威嚇された場合は迷わず退散しましょう。
今回ピックアップした廃墟に関しては以上ですかね。まだもう少しタオ島の夕日スポットに関するネタのストックがあるため、折を見て第5弾以降、さらにはまとめ記事なんかもいつかアップしたいと思っています。
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自分なりにいろいろとイジってみたものの、