FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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大麻を解禁したバンコクの現在【選び方について】

大麻関連の投稿はまだまだ終わりません。ルールについてご紹介した前々回、購入方法や相場についてご紹介した前回を経て、今回は品種選び方のお話です。

これまでも繰り返しお伝えしてきた通り、私はガンジャを嗜みません。ブログ用に表向き吸わないテイを保っているのではなく、ガチで非喫煙者なんです。

そんな私が大麻の選び方について綴るのも非常におかしな話ではあるものの、このまましれっと続けます。

 

日本人は数字を気にしすぎ?

多くのディスペンサリー・ショップでは、品種ごとにTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)の含有率を表示しています。

ご参考までに、THCとCBDは大麻草に含まれる成分。前者にはハイにさせる作用が、後者にはリラックスさせる作用があります。

なお、CBDに関しては、日本でも規制の対象外。不眠症うつ病治療の一環で、CBDオイルを摂取されている方もいらっしゃるのではないでしょうか(Amazon楽天市場で普通に買えます)。

確かに、THCとCBDの濃度はマリファナ選びにおける1つの基準でありつつも、現地のショップ店員は「なぜ日本人はパーセンテージばかり気にするんだ?」と不思議がっていました。

それこそ、自分の好みに合ったワイン日本酒を探す時は、味/香り/口当たりなど、チェック項目がいくつもあり、アルコール度数にのみ着目して購入する人はあまりいない気がします。タバコにしてもタールやニコチン値は大事だけど、味や香りだって無視できないはず。

当然、マリファナを厳しく禁じている日本では選択の幅が狭く、味や香りの違いを知れる機会はほとんどありません(というか、そもそも吸っちゃダメですけどね)。

よって、含有濃度が選定基準の最上位にくるのも理解できます。とはいえ、販売員さん栽培農家さんからすれば、「もうちょっといろいろな角度から評価してくれよ……」って気分になるっぽいです。

 

自分に合った大麻選び

慣れている人はともかく、「とりあえず数値の高いヤツのほうが良質だろう」と判断し、自分には適さないストロングな品種を選んだ結果、キマリすぎてしまう可能性があります。

「日本ではまずお目にかかれないハイグレードが、現在のタイには数多く流通している」とは、某知人の言葉。

実際に無茶をしている日本人の若者バンコクで何度か遭遇しました。極端な例えを出すと、「普段は低アルの缶チューハイしか飲んでいないのに、張り切ってスピリタス飲んだら、そりゃ、そうなりますよね」的な感じ。嘔吐もやむを得ません。

大麻絡みのTHE若気の至りな光景を見て、「いまのうちにいろいろやらかして、失敗から何かを得るんだぞ」と微笑ましく思った反面、グッタリしている女の子に限ってはやはり心配になってしまう自分がいました。

目覚めたら知らない場所にいただの、お金がなくなっていただの、ウ○コを漏らしただの、その程度のトラブルは笑い話に即変換できます。しかし、女性は癒えない傷を負わないとも言い切れません。

日本の法律を一旦抜きにすると、マリファナ自体を完全悪だとは思っていません。ただし、正しく付き合うことが大前提。そのあたりはお酒と同じですかね。

 

サティヴァとインディカって何?

自分に合った大麻を選ぶには、種類別の効用をざっくり知っておくのも大事でしょう。マリファナの品種は①サティヴァ(Sativa)、②インディカ(Indica)、③ハイブリッド(Hybrid)の3つに大別できます。

ヘッドハイをもたらす①のサティヴァは、一般的にクリエイティヴティー集中力がアップし、テンションが高くなったり、多幸感に包まれたり、おしゃべりになったりすると言われています。葉っぱが細くて、よくイラストのモチーフになっているタイプが、このサティヴァ種。

一方、ボディーハイをもたらす②のインディカは、リラクゼーション効果が高く、睡眠補助鎮痛の役割も担うと言われています。こちらの葉っぱは、サティヴァに比べてでっぷりした見た目。背丈も低めです。

③のハイブリッドは文字通りサティヴァ種とインディカ種を交配させたもの。どっちが優勢なのか、すなわち、どっちの効果が強く出るかは、かけ合わせ方によって変わってくるとか。

「サティヴァは昼向きで、インディカは夜向き」なる説明書きをディスペンサリー・ショップの店内でよく目にしました。

それを踏まえて、アクティヴに遊びたい日はサティヴァを吸って、タイ古式マッサージを受ける前やホテルでまったりしたい日にはインディカを吸って、といった使い分けもありかも。

 

私がこの記事を上げた理由

さて、ここまで書いておいてなんですが、決してマリファナを推奨しているわけではありません。シラフの状態であっても、タイは十二分にワクワクわせてくれるし、リラックスさせてくれます。少なくとも私にはまったく必要なし。

したがって、大麻ツーリズムを全否定するのは簡単です。けれども、どんなに「日本人はタイで大麻を吸っちゃダメなんですよ」と忠告したところで、吸いたい人は必ず吸います。

で、どうせ止めても吸うんだから、せめて大麻に不慣れな大多数の日本人が失敗しないように、自分に合った品種を選べるように、最低限の知識を学べる場がもう少し増えるべきなのかな~と、今回の滞在を通じて物凄く思いました。

もちろん、「私がその学びの場を作るんだ!」なんて大それた考えのもと、同記事を書いたのではありません(こんな弱小ブログじゃ何の影響力もないですしね)。

単純に、そういうちょっとした社会課題をあれこれ考えている過程で、大麻って何なのか、どんな作用があるのか、本当に依存性が高いのか、非喫煙者である私自身も改めて知りたくなったんです。

タイ旅行を控えている方がネットで検索してたまたま当ページまで辿り着き、チラッと参考にしていただくのも本当にめちゃくちゃ嬉しいです。

でもそれ以上に、普段、私のブログを見てくださっている方(きっと大多数がマリファナとは無縁の暮らしをされている方)にとって、この投稿が何かしらの考えるきっかけになれば……みたいな気持ちでアップしました。

世界各地で続々とマリファナの合法化が進み、いよいよ日本も医療大麻の本格的な解禁に向けて動き出しました。

過去に植えつけられてきたマリファナに対するネガティヴなイメージは、果たして100%正しいのか?――フラットな気持ちでこの疑問と対峙するには、いまが恰好のタイミング。

ついでに、吸わない派の私がこういう記事を上げ、問題提起する点にも、ほんのちょっぴり意味を感じています。

 

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