FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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コロナ禍でゴーストタウンと化したパンガン島のハードリン、復活の日は近い?

前回の投稿ではトンサラ地区を引き合いに出しながら、コロナ禍を経てもパンガン島が全然ヘタっていない様子をレポートしました。しかし、例外が1か所あります。それがハードリン地区

閑散としたハードリンの現状についても一応は触れておかなければ、ブログで嘘を書いていることになってしまいます。したがって、今回はちょっとネガティヴなこちらの話題を。

 

あのハードリンがゴーストタウン化?

島の南端に位置するハードリン地区は、パンガンでもっとも栄えていたエリア。フルムーン・パーティーの会場であり、満月の夜以外でも海沿いのバーでは毎晩夜通しでイヴェントが行われていました(※フルムーン・パーティーの様子はこちらから)。

バケツ・カクテル然り、蛍光塗料のボディー・ペイント然り、パンガンと聞いて多くの人がまず頭に浮かべるのは、ハードリンの光景じゃないでしょうか。

加えて、半島の東側ではサンライズが、西側ではサンセットが望めるなど、ロケーションにも恵まれ、宿泊施設や飲食店、マッサージ屋やお土産屋が密集。とてもツーリスト人気の高い場所でした。

ところが、久々に訪れてみると、相当な数のゲストハウスが看板を下ろし、商店街も空きテナントだらけじゃないですか。

例えば、一時はバンコクカオサン通りにまで進出していた水着ブランドのAmazonas1974も、ハードリンでは大きい店舗を潰し、小さいほうの店舗のみで細々と営業中(※細々と営業というか、フロアに段ボールが散乱し、パッと見はほぼ倉庫)。

サムイ店が閉業したとの噂もあって、若い頃から何度もお世話になってきたAmazonasの経営状況が心配です。

総じて、大袈裟じゃなくハードリン一帯がゴーストタウン化。昼間でも何だか薄気味悪く、コロナ前の盛り上がりを知る身としてはかなりショックでした。

 

大麻解禁で勝機を見い出す?

とはいえ、ハードリン地区を流れる時間がコロナ鎖国のまま完全に止まってしまったわけではありません。

グリーンラッシュの波はここにも着実に押し寄せ、真新しいディスペンサリー・ショップシャッター通りのなかで煌々と輝いていました。

特に存在感を示していたのが、店内にカフェを併設するCannabis Corner(カンナビス・コーナー)。店の規模は大きく、喫煙グッズやヘンプ・オイル、カンナビス茶に食用のパウダーと、商品のラインナップも多めです。

気軽に入りやすいポップな雰囲気がグッド。保健省関連のステッカーがあちらこちらに貼ってあったり、政府推奨のCBD株がドーンッと陳列されていたり……。ひょっとして政府や自治体絡みの店なのかもしれません。

ご参考までに、スラータニー県知事はタイ国内でのマリファナ合法化を受けて、すぐさまパンガン島を大麻ツーリズムで盛り上げていこうと働きかけていました。

もともとドラッグ大麻カルチャー好きな人たちが集まりがちなパーティー・アイランドだったので、狙いはバッチリな気がします。

そんなこんなで、おそらく自治体との関連性が強いと思しきCannabis Cornerは、近隣の相場に比べて軒並みバッズの価格が高め。

ついでに客回転があまり良くないのか、非喫煙者のド素人な私から見ても品質はイマイチでした。店頭に大量の商品を並べっぱなしにしているせいで、日光や照明にさらされ、明らかに劣化しているものもチラホラ(※2022年11月時点での感想です)。

また、店員さんの知識が薄く、お客さんの質問に見当違いな回答をしていたのも気になるポイント。思わず聞き耳を立てちゃいましたよ。

バンコクの人気ディスペンサリーと比較して知識愛情のなさを目の当たりにし、「こういうのはお役所が付け焼き刃的にがんばってもボロが出るもんだよな~」と感じた次第。私が愛煙家なら他店で買います。

なお、パンガン島のマリファナ事情は次回以降に小出しでお伝えしていく予定。ご興味のある方は引き続きチェックしてみてください。

 

ハードリンはどうなっちゃうの?

最後に、いろいろ書きつつも、このままハードリンが廃れていくとは思っていません。近いうち確実にかつての活況を取り戻すはずです。

なぜなら、この地区には毎月フルムーン・パーティーがあるから。コロナ渦中に一時中止していたフルムーンの恒例レイヴも昨年の春より再開。

ちなみに、私とツレがパンガンを訪れたのは2022年の10月下旬から11月頭で、まだブラックムーンハーフムーンのイヴェントは復活していませんでした。

で、肝心のフルムーンを前に私たちは隣のタオ島へ移動したのですが、そのタオでは満月の前日から翌日にかけて観光客が激減。たぶんサムイ島でも似た現象が起きていたと予想されます。

ピーク時には4万人近い人が来場していたパンガンのフルムーン・パーティーも、現状は1万人前後しか戻ってきていないとか。それでも月1で必ず観光客を呼び込める行事があるのは、ハードリンにとって大きな武器でしょう。

ちょうど1か月後に私とツレはまたパンガンにお邪魔する予定。その頃にはだいぶ商売人たちが戻ってきているんじゃないかと、勝手に推測しています。

 

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