先月アップしたバンコクのAbsolute Siam Store(アブソルート・サイアム・ストア)についての記事が友人から珍しく褒められたことを受け、調子に乗ってその姉妹店も取り上げてみようと思います。⇒ Absolute Siam Storeについてはこちらとこちらから
女子心をくすぐるワンダーな空間
お店の名前はThe Wonder Room(ザ・ワンダー・ルーム)。タイ生まれの新進ブランドを取り扱うセレクト・ショップといった点においては互いに共通しているものの、メンズ中心のAbsolute Siamに対し、こちらはレディース向け。
場所はAbsolute Siamの隣で、BTSサイアム駅1番出口と直結しているSiam Center(サイアム・センター)のFL 1です。営業時間は10時から22時まで。
モノクロの斜めストライプが効いた内装は、Siam Discovery(サイアム・ディスカヴァリー)のリニューアル・デザインを手掛けた佐藤オオキさんによるもの。
店内に一歩踏み入れた途端、私の奥底に眠っていた女子力が一気に目覚めるというか、文字通りワンダーな空間が広がっています。
200㎡の売り場に大小さまざまなブランドを展開。テイストもそれぞれに異なり、主要どころのみを厳選したとしても、1回のブログでは収まりそうにありません。
そこで系統別に〈パーティー編〉〈ストリート編〉〈普段使いアクセ編〉と3回に分けて紹介することにしました。苦肉の策です。
第1弾はパーティー編。パーティー映え必至なアイテム揃いのブランドを、2つばかりピックアップしていきましょう。
①Revival
1つ目はコスチューム・ジュエリーに定評のあるRevival(リヴァイヴァル)です。創設は2003年。The Wonder Roomの中では老舗の部類に入ります。
手の込んだ細か~いビーズ細工や刺繍、そして西洋と東洋の融合を図ったデザインが大きな特徴。
〈ファスト・ファッション志向が強まっていく中で消えつつあるタイの伝統技術を利用し、高品質のジュエリーを提供しよう〉という情熱を胸にブランドを旗揚げし、20年近く経った現在もなおスウェット・ショップ(搾取工場)にアンチを唱え、提携している職人さんと共に1つ1つ手作業で作っているそうです。
こういうストーリーも含めて支持者を増やし、いまやタイのロイヤル・ファミリーや海を越えてビヨンセまでもがRevivalのファンを公言しているんだとか。凄い!
全体的に大振りかつ超が付くほど華やか。普段使いするには難易度高めですが、かつて私の周りが結婚ラッシュで沸いた頃、毎回ドレスを新調するのはお金が掛かるということで、Revivalのピアスとヘッドドレスを何度か買った経験があります。
すると、美容師やアパレル関係の知人から大好評。ワンピースをZARAなどの安物で済ませても、小物をRevivalでまとめるだけでかなり高見えするんですよね。
現在の価格帯はビジューのカチューシャが1600THB(約5600円)前後、ピアスは650~2500THB(約2275~8750円)、トークハット類は3000THB(約10500円)以上とタイの物価で考えたらそこそこします。
それでも日本で同系統の物を揃えるよりはだいぶリーズナブルですし、それにこんな色使いは他じゃなかなか探せません。
②Darlin Jewelry
2つ目はDarlin Jewelry(ダーリン・ジュエリー)。チュラーロンコーン国立大学でデザイナーの学位を取得したFlash(フラッシュ)さんのブランドです。
Flashさんは大学卒業後、Disaya(ディサヤ)やSomething Boudoir(サムシング・ブードワー)で働いていたらしく、その傍ら趣味としてアクセサリー作りを開始。それが口コミで広まり、2012年に独立しています。
Darlin Jewelryの看板商品は写真上のサテン地ヒール(3250THB/約11357円)。
シャンパンピンクやブルー、ブラック、ラベンダーなど、カラーヴァリエーションがとにかく豊富で、ヒールの高さを2インチと3インチから選べる点も嬉しいです。
他にもファー付きのストラップヒールサンダル(↑)や、ラインストーンで隙間なくデコレーションしたパンプスなどなど、シーズンごとに新作をリリース。
しかし、「やっぱりサテン地ヒールがダントツでよく売れ、色違いをリピ買いする人も少なくない」とスタッフさんが教えてくれました。
靴を買うとオマケで付いてくるクッション状のシューキーパーも可愛くて、こうした細部への抜かりないサービスも顧客の心を掴んでいるのでしょう。
サテン地ヒールと併せてディスプレイされていたのが、フェザー使いがインパクト大なバニティー・バッグ(↓)。
近年バニティーは再ブレイク傾向にあり、昨年の春夏コレクションあたりからハイブランドもこぞってこのタイプのバッグを発表。
というタイミングに、他とはひと味違ったこちらのシリーズをコーデに取り入れてみるのも素敵かも?
なお、最近は牛乳ボトルをリサイクルした写真上のトート(2850THB/約9975円)を強力プッシュ中。「ロゴの感じがMarniっぽいな」とか、そういう突っ込みはとりあえずグッと呑み込んでください。
もともとエコファーを積極的に使用するなど環境への意識が高く、それに加えてニューノーマルな生活様式も多かれ少なかれ影響してか、今後ブランド・イメージをガラリと変えていきそうな気配。
いずれにせよ、コロナ禍においてタイのアパレル業界も大打撃を受けていることは間違いありません。大量生産型の大手しか生き残れず、ファッションの均一化に歯止めが効かなくなるのは何としても阻止したいところ。
そんなこんなで、私も無理のない範囲でタイのご当地ブランドをサポートしていければなと思っている次第です。
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