百年市場の再評価(からの巨大観光地化)を筆頭に、タイのレトロ・ブームについてはいまさら取り上げるまでもないトピックでしょうか(※軽く20年は続いてる?)。
けれども、ファッション業界にフォーカスすると、その波が過去2~3年で急速に大きくなっている印象を受けます。
伝統的なタイパンツをオシャレにアップデートしたり、何十年も前の日用品や食料品のパッケージをアパレル小物の柄にそのまま転用したり……。
そうした流れを追い風にして台頭したブランドの1つが、今回取り上げるAkkara Bangkok(アカラ・バンコク)です。
Akkara Bangkokとは?
Akkara Bangkokの特徴はタイ文字をドーンッとプリントしたデザイン。古い紙袋に書かれていたフォントから着想を得たらしいです。
このブランドがタイ文字路線に完全シフトしたのはおそらく2018年。SNSでそれ以前の投稿を遡ってチェックしたら、シンプルな無地のバッグを販売していました。
現在の主力商品はTシャツです。価格はSサイズからXLサイズが390THB(約1560円)、2XLと3XLは450THB(約1800円)。
何が書かれているのか調べてみたところ、英語に訳すとOK?だったり、Move onだったり、Good luckだったり、Consciousnessだったり……。このへんは凡庸性が高く、人を選ばずに着られるかな~といった感じ。
一方で、「休日は長く続かないけど、腰痛は永久的に続く」や「死んでなくて良かった」みたいなメッセージを掲げているTシャツもありました。こんなの腰痛持ちや久々に会う友達へプレゼントしたくなるじゃないですか。
補足として、Tシャツの型はトレンドに合わせてクロップド丈も限定リリース。こういうフレキシブルな展開も、若者のハートを掴んでいる様子です。
どんなアイテムがあるの?
Tシャツ以外のアイテムもいくつかピックアップしておきましょう。まずはタンブラー。写真上のステンレス製が450THB(約1800円)で、クリアなプラスチック製が320THB(約1280円)です。
「仕事してお金を稼いでビールを飲む」とか、「私たちを癒せるのはお金だけ」とか、「私はまだ大丈夫」とか、なかなか哀愁味のある文言をプリントした変わり種もチラホラ。
ちなみに、グラスやマグカップ、クッション・カバー、ネック・ストラップ、小銭入れ、ステッカーをはじめ、何から何までタイ語モチーフ。徹底しています。
トート・バッグはさまざまな生地とサイズをラインナップしていました。ご参考程度に56cm×46cmサイズのコットン素材が490THB(約1960円)、54cm×37cmサイズのマイクロファイバー素材が690THB(約2760円)、50cm×32cmサイズのコーデュロイ素材も同じく690THB。
なお、私のイチオシであるミニサイズのショルダー・バッグは、残念ながら写真を掲載できません。なぜかって? ちょうど欠品中だったんですよ。公式Instagram(@akkara.bangkok)に問い合わせまでして、何軒も店を回ったのに……。
無事に買えた暁にはどこかのタイミングで紹介します。ついでに、いま現在、Akkara BangkokがLeoビールとコラボしているようなので、次の訪タイではそれも絶対にゲットしたいです。
どこで買えるの?
さて、ミニ・ショルダーを探しにショップをハシゴした私。これより先は、その経験を活かしてAkkara Bangkokの主要取扱店をレポートしていきます。
Akkara Bangkokは直営の独立店舗を持っていません。現時点で商品を実際に手に取って買えるのはセレクト・ショップのみです(※オンラインだとShopeeで買えます)。
①Frank!Garçon
オススメはサイアム・スクエアの一角に店を構えるFrank!Garçon(フランク!ギャルソン)。店内には新進デザイナーによる衣類や雑貨、アクセサリーがズラリと並んでいます。
バンコクのアパレル業界では若手の登竜門的な役割を担っていて、地元のストリート・カルチャーの実態を覗き見するのにもうってつけなスポット。
エントランスに置かれた椅子や内階段にカセットテープが埋め込まれているなど、インテリアはどことなくレトロ風味。店の雰囲気とAkkara Bangkokのスタイルがイイ具合にマッチし、品揃えはもっとも充実していました。
②ZeenZone
2つ目のZeenZone(ジーン・ゾーン)は大手百貨店グループ、Central Plaza(セントラル・プラザ)が企画+運営しているギフト・ショップ。
上掲の地図で示したBTSチットロム駅最寄りのCentral World(セントラル・ワールド)は4階に、Central Pinklao(セントラル・ピンクラオ)は2階に、BTSハーイェークラップラオ駅最寄りのCentral Ladpra(セントラル・ラップラオ)は4階にあります。ZeenZoneについては次回の記事で詳しく説明させてください。
③Rancharm
3つ目はCentral LadpraoのG階にあるRancharm(ランチャーム)。狭いスペースに帽子やバッグをギュギュッと陳列しています。
キャップに限定するなら、ヴァリエーションはここが一番多彩。Tシャツの種類を豊富に取り揃える②のZeenZoneと併せてチェックするのがいいかと思います。
その他、Samyan Mitrtown(サムヤーン・ミッドタウン)1階の催事スペースや、Siam Discovery(サイアム・ディスカヴァリー)3階のO.D.S.でもAkkara Bangkokの商品を発見したものの、たぶんこの2つはポップアップ的な扱い。公式SNSに載っているのは①②③だけです。
そんなこんなで、バンコクで少しヒネリの効いたお土産を探している方は、ぜひAkkara Bangkokをチェックしてみてはいかがでしょうか。
【お知らせ】東南アジアで買い付けてきたアイテムを販売中。春夏は水着やリゾート服を中心に、秋冬はアクセサリーを中心にラインナップしています。ぜひチェックしてみてください。
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