FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

シェムリアップのレゲエ・バーでOne Loveは生まれるのか?

私とツレの数少ない共通点のひとつがレゲエ好きということ。まあ、一口で〈レゲエ〉と括っても、年代レーベル曲調などなど、互いの好きポイントはかなり異なるんですけどね。

そんな私たちには、旅先でレゲエ・バーを見つけるとついつい立ち寄ってしまう習性があります。

そこで今回はシェムリアップSoul Train Reggae Bar(ソウル・トレイン・レゲエ・バー)にお邪魔した時のお話を。

 

音楽は世界を繋ぐ!?

お店の場所はパブ・ストリートから2 Thnou通りを渡り、細い路地に入って行ったところ。何軒か小さなバーが並んでいるのですが、人はまばらでした。ゆっくり飲みたい方には結構オススメのエリアです。

なお、派手に盛り上がりたい方パブ・ストリートへ繰り出すのがベター。やはりシェムリアップ随一の夜遊びスポットだけあって、人の多さがまず違います(*下の写真は今年2月に撮影したもの=コロナウイルスの影響で通常よりも人は少なめでした)。

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パブ・ストリートには観光地らしく往年の名曲を生演奏で聴かせてくれるお店もあれば、最新のUSヒット系をガンガン流しているお店もあり、バンコクカオサン通りみたいな雰囲気。

そういえば路上で食用のサソリも売っていますし、もはや〈カオサンとほぼ一緒〉と書いても差し支えなさそうです。

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それはそうと、本題のSoul Train Reggae Barについて。外の席はこんな感じ。ボブ・マーリーがいっぱい! 絵に描いたようなコテコテのレゲエ・バーです。

着席するや、ウェルカム・ドリンクとしてキンキンに冷えたテキーラのショットが振る舞われました。これは嬉しいサービスじゃないですか!

さっそくグイッと一気に飲み干してみたら、案の定めちゃくちゃ安っぽい味。こういうのを飲んで悪酔いしていた若かりし日々が蘇ります。

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ドリンクの価格は生ビールが1ドルで、各種カクテルが3ドル。物価を考えると、そこそこのお値段です。

店内にいたお客さんは、ヒッピー風のお姐さん(どことなくアリ・アップ似)と見た目からしイケイケなカップ、そして私たちの計3組。

音楽はYouTubeから流していて(=音質は悪め)、店員さんが客層とノリを確認しながらあれこれセレクトしていました。

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いわゆるファウンデーションが流れればヒッピー姐御が大はしゃぎ、Rihanna“Work”が流れればダンスホール・ギャルが踊り出し……みたいな具合で、客の好みが違いすぎてなかなかのカオス。

そんな状況でBam BamリディムをリメイクしたStylo G“Badd”がかかった瞬間、お店の中に妙な一体感が生まれたことも追記しておきます。

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さてさて、店内で気になる看板を見つけた私たち。〈No drugs〉という文字の下にリーフの絵と〈Allowed on these premises〉という文字が。これってドラッグはダメだけど、そっちはOKという意味なのかしら? 興味本位で店員さんに訊いてみました。

すると、「これはただの飾りだよ」との答え。その場に居合わせたA君が「トイレならOK?」と畳み掛けて質問したところ、「トイレもダメ」と苦笑いされてこのトークは終了です。

いきなり登場したA君の紹介と合わせて、シェムリアップにおけるそのへんの情報は次回と次々回のブログで綴ろうと思っています。誤解されないようしっかりお伝えしておくと、私は嗜みません。

 

カンボジア産のカッコ良いレゲエ

話がヘンな流れになってきたため、軌道修正しましょう。私のリサーチ不足によりカンボジアにおけるレゲエの受け入れられ方などはイマイチ把握できていないものの、肌で感じた限りでは少なくとも市民権を得ている音楽じゃなさそうです。

街でよく耳にするのは自国の謡曲、次いで世界的なヒット曲(EDMとかラテン・アーバンとか)。あとは、たま~にタイ・ポップK-Popが流れているくらい。

しかし、カンボジアにはレゲエを歌うカッコ良い女性シンガーもいるんです。その人の名前はSrey Leak

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彼女はプノンペンを拠点とするヒップホップ・クルー兼レーベル、Klap Ya Handzに所属。Klap Ya Handz軍団と言えば、昨年に代々木公園のカンボジア・フェスティヴァルで来日し、ダースレイダーYOUNG-Gといった日本人ラッパーとも絡んでいたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。

Klap Ya Handz自体が昔のクメール歌謡をサンプリングした音作りで人気を集めていることもあり、Srey Leakも同じくカンボジアらしさを前面に押し出したサウンドを得意としている模様。

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コブシ回しが最高に気持ち良く、それがレゲエのビートに乗ることで生まれる唯一無二性はホント凄いと思います。これぞオリジナル! ちなみに彼女はレゲエ以外の曲もやります。

ジャマイカン・スタイルを模倣することだけに一生懸命な自称ラガたちは、Srey Leakを観て反省してほしいな……なんて。次回プノンペンへ行った際は彼女のライヴをぜひ観ようと思っています。

 

そんなこんなで、今回はここまで。次からの2回分は少し問題作になりそうな予感が……。予めお詫びしつつ、どうか引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。

 

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