バンコク→アランヤプラテートを回ってタイからシェムリアップに入った私たち。カンボジアに着いたら楽しみにしていたことがあるんです。
それは東南アジア以外の料理を食べること。タイは自国の食文化を守ろうとするあまり外来モノが異様に高価で、例えばピザ1人前でカオマンガイが4皿もイケます。そうなるとタイで非タイ料理を食べるのがバカらしくなっちゃって……。
物凄~く大雑把に括るとタイ料理もクメール料理も私の中では同じカテゴリー。ナンプラー味(カンボジア風に言えばトゥックトレイ味)に少し飽きていたこともあり、シェムリアップでは世界各国の料理を堪能することにしました。
Viva Mexican Restaurant
滞在中は1~2日おきでお世話になったViva Mexican Restaurant(ヴィヴァ・メキシカン・レストラン)。①オールド・マーケットの向かい側、②パブ・ストリートのド真ん中、そして③ソクサン通り沿いと、比較的近いエリアに3店舗あります。
メニューはどこもほぼ同じ。私たちのお気に入りは③のソクサン通り店です。理由は空いていてのんびりできるから。
逆に②のパブ・ストリート店は場所柄ワチャワチャしていてテーブルの間隔も狭め。どうせだったら①か③に行くのをオススメします。
そうそう、ソクサン通り店はサルサソースの味もグッド。他の店よりハラペーニョが効いています。まあ、これは好みの問題ですけどね。
写真上のタコスが2ドル。私は毎回これを頼んでいました。野菜たっぷり!! 最初はチーズ味を欲してViva Mexican Restaurantへ入店したはずが、最終的には生野菜を食べたくて通っていたような感じです。
ツレ絶賛のメキシカン・ピザ(4ドル:写真上)は、トルティーヤをミルフィーユみたいに重ね、その中に豆やら肉やらチーズやらをギュウギュウに詰めた一皿。女子力高めのサラダみたいな見た目に反して、かなりのヴォリュームでした。
そこにメキシカンライス(0.5ドル)を追加してしまうあたりは流石だな~と思います。そりゃ太るわけだ。たぶん普通の人だったら食べきれないでしょう。
22時までハッピーアワーをやっているViva Mexican Restaurantでは、時間内であれば生ビールが0.5ドル、私のお気に入りのタコスも1.5ドルに値下げされます。
〈時間内であれば〉というか、22時までならほぼ終日ハッピーアワーみたいなものなんですけどね。
おやつがてらチップス&サルサ(2ドル)をつまみにビールを飲む……みたいな使い方も全然アリだと思います。
Namaskar Indian Kitchen
続いてはインド料理。シヴォタ通り沿いに位置し、パブ・ストリートからもアンコール・ナイトマーケットからも数十メートルという好立地のNamaskar Indian Kitchen(ナマスカール・インディアン・キッチン)です。
近隣にあるインド料理屋(有名どころを地図に★付けてみました)の中で連日もっとも客入りが良かったのはこちら。しかもお客さんの9割がインド系の方だったんですよ(他のお店は欧米の人が多め)。
その客層を見て「本場の人も認める味なら間違いないだろう」とここで食事することに決めました。
なお、私たちが訪れた時はガラガラでしたが、この後、インド人の団体客がツアー・バスで押し寄せ、あっという間に満席。
カレーが4.75~8.75ドル、アンコールビールが1.25ドル、マサラティーが2ドルと値段はやや高めながら、お皿のピカピカ具合やサービスの良さなどを踏まえると、相応な価格設定かと思います。
オーダーしたのは写真上のビリヤニと写真下のオクラのカレー(共に5.75ドル)。ビリヤニはごくごく普通で、期待したほどのクォリティーではありませんでした。が、一緒に出てきたサラッサラのカレーが激ウマ(ヨーグルトの酸味が強め)。
なお、数種類のカレー+タンドリーチキン+αなスペシャル・プレートをオーダーするのがたぶん正解っぽいです。ほとんどのお客さんはそうしていました。
中華第一麺
インドの次は中国へ。これまでカンボジアでは中国系のラーメン屋で失敗したことがありません。で、オールド・マーケット周辺をブラブラしていた際に、シハヌークビルにある中国馬氏蘭州拉麺(*詳しくはこちら)と似た外観のお店を発見。
「これはあのラーメン屋の支店なのでは?」と心弾ませ、門を潜ってみた次第です。ちなみに過去の記事を見返したら、まったく違う店構えでした(汗)。
私たちが中華第一麺に来店したのは今年の2月上旬。ちょうど中国でコロナウイルスが蔓延し、武漢がロックダウンしたばかりの時期と重なります。
おそらく通常であれば中国人ツーリストがわんさか押し寄せているはず。しかし、シェムリアップにある他の中華料理屋と同様に、ここも閑古鳥が鳴いていました。
壁にずらっと写真付きのメニューが貼られ、価格は3~5ドル程度。ハラール認証のお店につき、アルコールの提供はありません。
このお店のラーメンはコシが命の蘭州スタイル。注文してから麺を打つというこだわりようで、刀削麺か細麺か選べます。
オーダーの際にスパイシーかnotスパイシーかも訊かれました。もし行かれたらスパイシーをぜひお試しあれ。手作りのラー油を味わっていただきたいです。
ご参考までに、写真左上は人気No.1メニューの牛肉拉麺、その隣が牛肉刀削麺(notスパイシー)、そして左下は番茄鶏蛋拉麺(トマトと溶き卵のラーメン)。
見事にハズレなし。どれもスタンディングオベーションを贈りたくなるくらいの勢いです(大袈裟!)。
1度目の来店時こそそっけない対応でしたが、表情とジェスチャーを駆使して美味しかったことを伝えたところ、2度目以降は満面の笑みで接してくれました。こうやって心が通じる瞬間ってたまらないですよね。
だから私は美味しい物を食べさせてもらったら、作り手への敬意と感謝の気持ちを込めて全力で美味しかった旨を伝えるようにしています。日本にいようが、海外にいようがそれは同じ。たまにドン引きされてもめげません。
本当はここから韓国料理屋もご紹介したかったものの、長くなりそうなので次回へ持ち越すことにしました。
他にもシェムリアップでは日本料理、タイ料理、ヴェトナム料理、ギリシャ料理、トルコ料理、ドイツ料理、イタリア料理、スペイン料理などなど、わりと何でも食べられます。レストランのヴァリエーションが本当に多い!
流石は東南アジア有数の観光地。さまざまな国からツーリストが集まるだけあって、自ずとレヴェルも高いです。
ということで、「旅先では地元料理を食べるのが鉄則」と思っている私も、シェムリアップへ行くとどうしても他に目移りしてしまうのでした。
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