ハッピー・ピザなる食べ物をご存知ですか? いかにも子どもウケしそうな名前ながら、実はこれピザの上に大麻をトッピングしたカンボジアの裏名物料理のことなんです。うっかりお子さんが食べてしまったら大変!
補足しておくと、カンボジアの観光地で〈ハッピー〉と付く料理は、大概こっち系だと思っておいたほうがベター。ハッピー・シェイクやハッピー・クッキー、ハッピー・タコスなどなど、いろいろあります。
流石に首都プノンペンでは表立ってハッピー・ピザを提供している店は発見できず。しかしツレがローカルの方々（おじちゃんやおばあちゃんも含む）に「ハッピー・ピザのお店はある?」と訊いたところ、皆さん口々に「この街にはないよ」って答えてくれました。
つまり売ってないにせよ、ハッピー・ピザがどんなものなのかはプノンペンでも知られているわけです。
私の認識だとハッピー・ピザのメッカはシハヌークビル。裏メニューでも何でもなく、フツーにメニューに載っていましたっけ。
ハッピー・ピザは思いっきりツーリスト向けな料理のため、カンボジア随一の観光地＝シェムリアップでも食べられるお店がチラホラあります。
前々回～前回のブログにも登場している旅人A君と一緒に入った食堂が、まさにドンピシャでそれでした。そこで今回はハッピー・ピザ店でのエピソードをご紹介いたしましょう。これまで何度も書いている通り私は決して推奨していません。くれぐれも誤解なきようお願いします。
バジルのような感じ!?
店名はそのものズバリ。諸々のハッピー・フード自体が合法かどうか曖昧なので、詳細は伏せておきますが、観光客でもめちゃくちゃ見つけやすい場所でした。
男性陣は看板メニューのハッピー・ピザ（Sサイズで4ドル）を、私は無難にフライドライス（1ドル）と空芯菜炒め（2ドル）をオーダー。オーソドックスなフード・メニューも一応ちゃんとあります。
フライドライスってどこで食べてもまず間違いない一皿ですよね? ところが、ここのは衝撃的なマズさ! 出てくるまでにめちゃくちゃ時間がかかったこともあり、「どこか遠くのお店からデリバリーでもしたか?」と勘ぐらずにはいられません。
ちなみに生ビールを頼んだら、サーバーの不具合により半強制的に缶ビールを手渡されました。
話を戻しますと、ハッピー・ピザを注文する際にお店のお母さんが「これはマリファナ入りよ」と念押し。しばらくして殿方お待ちかねのピザが登場です。
気になる感想は、「マルゲリータのバジルのような感じ。でもお遊び程度しか入ってないよ」とのこと。
また、このお店ではハッピー・ピザやハッピー・ハーブ・サラダ（3ドル）の他にも、頼めば3ドルでハッピー・シェイクを出してくれます（メニューには載っていません）。
メニューに記載されている普通のシェイク（1ドル）から味を選び、〈ハッピー〉をプラスするというシステム。写真下は店主オススメのレモン味です。「シェイクっていうか、ジュースじゃん!」的なツッコミは言わないであげてください。
恐る恐るシェイクもピザも味見させてもらいました。フツーに美味しかったです。少なくともフライドライスの100倍は美味しくいただけました。
「体内摂取の場合は効くまでに1～2時間かかるはず」とA君。しかしながら1～2時間経っても特にポワ～ンとするような感覚はなく、いたって平常モード。先ほどの言葉通りお遊び程度の軽いものなのでしょうか。
インサイドはOKって本当?
そんなこんなでテーブルの上にはピザにシェイクにとハッピーがテンコ盛り。食事が終わった頃合いを見計らって、店のおじさんが「奥で一服するか?」と私たちに声をかけてきました。緩すぎる。
でも、ビックリするのはまだ早い。本当の驚きはここからです。
そもそも私たちが陣取っていたのは通り沿いの外テーブル。で、〈奥〉って言うくらいですから、てっきり「お店の裏とかそういう場所のことかな?」と思ったんですよ。そうしたら何と、テーブル1～2つ分だけ奥にある店内の席だったのです。私たち以外のお客さんも普通にいるのに（笑）。
おじさんいわく「インサイドはスモーキングOKで、アウトサイドはNG」なんですって。確かに私たちの席はアウトサイドで、テーブル1～2つ分だけ奥へ行けばインサイドだけど……マジかよ?
さらに、「そのへんで売られているのより上質なヤツがあるんだけど、よかったらどうだ?」という展開に。私は話半分で聞き流し、「試したい人はお好きにどうぞ」みたいなノリでしたけどね。
そうそう、帰り際に「道端やホテルで吸うのは危険だから、いつでもウチの店へ来い」とも言われました。
後日お店の前を通ってみると、奥の席で缶コーラ片手に一服するA君の姿が……。どうやらA君は本当に喫煙所として利用していたようです。
……という、シェムリアップでのハッピー・ピザなエピソードでした。しょうもない記事でゴメンナサイ。これではてなブログの読者さんの数が減ってしまわないか心配です。
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