大好きなロンクルア市場に別れを告げ、次なる目的地シェムリアップへ。シェムリアップ行きのバスはカンボジア側のポイペトより出発します。つまり最初に徒歩で国境を渡らなければいけません。
ということで、今回は国境越えのお話を。あまり良い噂を聞かないアランヤプラテート/ポイペトのイミグレ。実際はどうだったのでしょうか?
タイ側の出国審査
まずはイミグレ(タイ側)の場所から。商業施設Star Plaza(スター・プラザ)を右手に国境方面へ進むとガッツリ案内板が出てくるため、その順路通りに歩けば簡単に辿り着けます。
出国審査は1階がタイ人、2階が外国人用。たまたまかもしれませんが、1階に人がわんさかいて思わずそちらについて行きたくなりました。
一方の2階はガラガラです。17時10分に並びはじめ、5分後には出国スタンプをゲット。もっとも、この空き具合はコロナウイルスが徐々に世界へ拡散していく時期と被っていたせい。昨年はかなり待たされてイライラした記憶があります。
出国審査後は荷物チェックもなく、検疫的なものもなく、タイ側での手続きはスムースに終了。強いて文句を言うならば、指紋を読み取る機械の反応が異様に遅く、しかもヌルヌルだったことくらいですかね。
カンボジア側の入国審査
続いてカンボジア側の入国審査です。タイのイミグレを通過して、150~200mくらいの距離を道なりに直進。
途中でタイ人/カンボジア人用の窓口があり、長蛇の列ができていました。何も考えずにそこへ並んでいると、近くにいた方が「ジャパニーズはあっちだよ」と親切に教えてくれて……ありがたいです。
当然ながら声をかけてくる人全員がイイ人なわけじゃありません。パスポート・コントロールの前にビザの申請窓口があるのですが、そこへ近付くにつれて「ビザの申請を手伝うよ」とか「荷物を持つよ」とか「車でカンボジアを案内するよ」とか、怪しい客引き合戦が過熱。
そもそも、タイ側の出国審査を終えてカンボジアの入国審査が完了するまでのエリアに、わけのわからない輩が好き勝手に入って来られるシステムっていうのもどうかと思います。しかも派出所の目の前ですよ。
警察官に困り顔でアピールしても彼らはガン無視。おそらくいくらかお金をもらう代わりに、こういった営業行為を黙認しているのでしょう。
さて、オンラインでビザを取得していた私たちは、鬱陶しい客引きゾーンをすり抜けて入国審査のオフィスに到着。
タイの出国審査と同じくカンボジアの入国審査もそこまで混雑していなかったものの、係の人の手際の悪さが露呈し、ここでは30分以上も待たされることに……。何にそこまで時間がかかっていたのか本当に不思議です。
というか、プノンペンやシェムリアップの空港も含め、カンボジアは全般的にイミグレがグダグダ。
ちなみに、入国審査の紙を書く場所がなく、そのへんで私服のオジサンが地味に紙を配っているのみ。これは注意していないと見落とします。「その紙はどこでもらえるの?」と訊かれたり、やっと自分の番がきたのに引き返す人もチラホラいました。イチからまた並び直すなんて考えただけでうんざり。
ビザに関する注意
もうひとつ、ビザに関する重要事項。オンラインでビザを発行した方は予めプリントアウトしておくよう指示されますよね? そして入国する際は当たり前のように出力した紙を入国審査官に渡すはずです。
で、私たちはここでビザの紙を没収されました。まあ、その時は特に何も思いませんでしたけどね。
しかし後日カンボジアを出国するタイミングに、「ビザの紙を見せろ」って言われるじゃないですか!「いやいや、入国する時にお前らが持って行っただろ?」と言っても相手は聞く耳を持たず。ビザの写ったスマホの画面を見せても通用しませんでした。
わりとビビリな私はバウチャー類を2枚ずつプリントしておくよう普段から心掛けているので(スマホの充電がなくなったらどうしよう……とかね)、没収されても荷物の中をゴソゴソ漁れば予備の紙が出てきます。
でも、そうじゃない人はどうなったかと言うと……「100ドル支払え」ですって。何という暴挙! 隣にいた台湾人のギャルが大激怒していましたよ。そりゃそうだ。他にも同じようにビザの控えを持っていない人が多数。出国審査エリアは大混乱です。
スマホからプリントアウトできるような設備はないくせして、すぐ近くにちゃっかりATMがあるあたりもめちゃくちゃ腹立たしい。どんなにゴネたところで泣き寝入りするしかないシチュエーションです。
よくよく考えたら、空港だとパスポートにホッチキスで留めるか、そうでなくても返却してくれたはずなのに……。これ、絶対に審査官がグルになって私腹を肥やしているとしか思えません。
そんなわけで、何かとトラップの多いカンボジア側のイミグレでした。次回はいよいよシェムリアップへと向かいます。
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