さて、タイのアランヤプラテートからカンボジアのポイペトへと無事に陸路で国境を渡った私たち（＊詳しくはこちらから）。ここでバスに乗り、シェムリアップまで向います。今回はその様子をレポート。
少し治安が悪そうな集合場所
ポイペト発シェムリアップ行きのバスは朝と夜に集中しています。
私たちが乗るのは、Virak Buntham（ヴィラク・ブンタム）が運行する20時30分発／23時30分着の便。値段は2人で15ドル。
12Go Asiaで事前に支払いを済ませておきました。
思いのほかスムースに国境を超えられたため（正確に言うとカンボジアの入国審査はグダグダ）、予定よりだいぶ早くVirakのオフィスに到着。
場所はイミグレの目の前、とてもわかりやすいです。
周りにはカジノがいくつかあるのみ。タクシーの客引きがめちゃくちゃ鬱陶しく、国境付近ということも相まって治安はあまり良くなさそうでした。
出発まで2時間以上あったものの、だからといって出歩く気にはならない感じです。で、とりあえず大人しくオフィスのベンチで待つことに。
なお、通りには屋台がズラッと並び、2軒隣りはChao Doi Coffeeが、3～4軒隣りには中国系のミニマートがあります。食べ物には困りません。
トイレはオフィスを出てすぐ右側。歩き進むのを躊躇うような通路の狭さ（写真下）で、なかなかの雰囲気でした。まあ、汚いけど、用を足せなくはないです。
1時間が過ぎた頃に荷物を持って係の人についていくよう促されました。が、ツレが散歩がてらどこかへ行ってしまい、私たちだけ置いてけぼり。
隙あらばフラフラ出掛けてしまう落ち着きゼロなツレを、こういう時ばかりは呪いたくなります、マジで。
その後、30分くらいしてようやく私たちも移動です。無料のトゥクトゥクに乗せられ、向かった先はVirakの別支店。
国境の前からバスは出ないってことだったんですね。
そしてようやく正式にチェックインの手続き。この時点で出発の15分前です。バタバタと荷物を積み、バスへ乗り込みました。
Hotel Busって何?
今回私たちが利用したバスは〈Hotel Bus〉と呼ばれるタイプ。
座席が2段ベッドのようになっていて、1人で予約する場合は2人分の金額を払わなきゃいけないみたいです。
1区画あたりの天井は低く、159cmの私が座ると首を折らなきゃいけない高さ。横になるしかありません。幅も狭いです。もしも成人男性2人で乗ったらそうとうな密着状態は避けられないでしょう。
車内は土禁で、入る際にミネラルウォーターを渡されます。最初に渡されたものが思いっきり水漏れ→即交換してもらいました。
バスは定刻通り20時半に出発し、すぐさま消灯。やはり車内は冷房ガンガンで、備え付けのブランケットにくるまっても寒かったです。
寒さに加え、近くに物凄いイビキのオジサンがいて「これじゃ寝られないよ……」と思ったのも束の間、私もツレも気付けば爆睡。
足元を揺すられて目を覚ますと、もうそこはシェムリアップでした。予定よりもやや早く、時刻は23時15分。
この便はシェムリアップ終着じゃなかったようで、寝ぼけた状態のまま急いで降ろされ、預けた荷物を受け取ってバス旅は終了です。
降車場所はオールド・マーケットの近く。でも、周りが暗くて現在地をイマイチ把握できなかった私たちは、しばらく呆然と立ちすくんでしまいました（ただ単に眠くて頭が働かなかったという説もあります）。
すると、Virakのスタッフさんから「観光ツアーを申し込んでくれたら、ホテルまで無料のトゥクトゥクを出すよ」との申し出が。
その瞬間、「確かバスの降車スポットの近くで宿を取ったよな～」という重要なことを思い出し、Virakの提案を断ってトボトボその場から立ち去りましたとさ、めでたしめでたし。
ちなみに、ホテルが徒歩圏内じゃなく、なおかつVirakでツアーを申し込みたくなくても心配は無用。
バスの到着時間に合わせて流しのトゥクトゥクがすぐやってきますし、パブ・ストリート方面まで少し歩けば、深夜でも相当数のドライバーが待機しています。
ということで、初の寝台バスは道中の感想をお伝えできないくらいぐっすり眠れ、かなり快適でした。「たかだか3時間の移動でこれは贅沢かも」と思ったくらい。
ミニバンや一般的な大型バスに比べるとやや割高ながら、フルフラットで横になれるラクさは大きな魅力。今後カンボジアを長距離バス移動する時はこのタイプにしたいな～と考えています。
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