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ワクチン接種者と非接種者とではタイ出入国時にどんな違いがあるの?【2022年10~11月版】

1か月近くタイで遊んできました。これよりしばらくは読書ブログをお休みし、当ページ本来のコンセプトに立ち返って旅の記事をアップしてきます。

旅ブログ再開となる今回はタイ出入国の話題から。以下ではワクチンを3回接種した、いわゆる完全接種者の私と、非接種者であるツレの実例を出しています。

ワクチン非接種者の中には、「海外旅行したいけど、ワクチンを打っていない自分は無理なんじゃないか?」と思われている方もいらっしゃるでしょうか。

ツレがまさにそんな感じで、不安を払拭するべく、出発直前まで体験談をネットで調べまくっていました。しかし、おそらくいま海外へ行っている人の大多数がワクチン接種済み。なかなかドンピシャの情報へは辿り着けなかったみたいです。

だからこそ、海外渡航を躊躇している方の背中を少しでも押せたらいいな~と思い、同記事を書いてみました。

 

タイ入国時に必要なもの

アジアの中ではかなり早い段階からコロナの入国規制を撤廃してきたタイ。2021年1月に導入された入国許可証(COE)、そしてCOEに代わる入国管理システムのタイランドパスも、2022年10月1日をもって廃止となりました。

現在はワクチンの接種証明陰性証明がなくても何ら問題なく入国できます。保険の加入義務もありません。

ただし、航空会社の搭乗条件によっては各種証明書の提示が求められるほか、よその国でトランジットしてからタイ入りする際も、経由地の滞在時間次第で然るべき手順を踏む模様。

したがって、「マイルを稼ぎたい」「格安LCCを乗り継いで料金を少しでも安くしたい」といった気持ちが仮にあったとしても、いまはまだグッと我慢。日本からタイへの入国は直行便一択で考えておいたほうが間違いなさそうです。

少なくとも今日の時点で東京・名古屋・大阪からバンコク直行便を運航しているJALANA、タイ航空、エアアジア、ZIPAIRは、航空券パスポート以外に特別準備するものはなし(※福岡発着のベトジェットについては調べていません……ゴメンナサイ)。

 

日本帰国時に必要なもの

【ワクチン接種者】

ワクチンを3回接種している私が日本帰国時に用意したのは、ワクチン接種証明書のみです。デジタル庁が提供する新型コロナワクチン接種証明書アプリより、証明書の電子版をスマホにダウンロード。

一応、予備用にプリントアウトもしたものの、紙の出番はついぞありませんでした。なお、接種証明書はタイの空港カウンターと後述するVisit Japan Webの登録時に必要となります。

 

【ワクチン非接種者】

一方、ワクチン非接種のツレが日本帰国時に用意したのは、搭乗便の出発予定時刻の72時間以内に検体採取した陰性証明書です(※あくまでも出発予定時刻の72時間前で、日本到着の72時間以内ではありません)。この検査はPCRでも抗原検査でもOK。

英語・タイ語共に乏しいツレは、在邦人向け医療機関DYMインターナショナルクリニックで検査することに。場所はプロンポントンローにあります。

dymclinic.com

予約方法はLINEで友だち追加し、申し込みフォームを記入。パスポートの画像を送信するだけでした(※メール/電話でも予約可)。

午前中に検査した場合は翌日の10時まで、午後に検査した場合は翌日の15時までに、メールで結果が送られてきます。

予約時にPCR検査(3900THB)、もしくは抗原検査(2500THB)の代金を振り込み、支払い証明書を添付するよう指示されますが、当日払いでも大丈夫。

他の医療機関に比べてやや割高ながら、検査は休日・祝日問わず行ってくれるし、メールやLINEのやりとりはすべて日本語だし、安心感は凄くあるかと思います。

さらに、クリニックから7km圏内はデリバリー検査も実施(※デリバリー検査は当日支払いがNG)、日本本社充てに領収書だって発行してくれる気の利きぶり。忙しいビジネスパーソンにもオススメです。もっとも、出張組はマストでワクチンを打っていますかね。

 

空港のチェックイン・カウンターにて

空港チェックインでコロナ前と大きく変わった点は、一部の航空会社を除いてウェブ・チェックインができなくなっていることです。

受託手荷物がなくても、カウンターに並ばなくてはいけません。よって、成田出国時はいつもより少し時間がかかりました(※下掲の写真は10月下旬の成田空港の様子)。

問題はスワンナプーム空港です。APEC開催と前後して空港が大混雑しているというニュースを見た矢先だったので、私たちも3時間前には空港に到着。

「これくらい早めに着いておけば大丈夫だろう」と高を括り、意気揚々といざ出発ロビーに足を踏み入れるや、人・人・人! 流石にビビりました。

チェックイン・カウンターでは搭乗券の発行に加え、ワクチン接種証明書(非接種の方は検査証明書)の確認があります。トータル1時間程度は並んだでしょうか。

手荷物検査出国審査はわりとスムースだったのに、何だかんだで時間はギリギリ。航空会社から届くリマインダーに「早めにチェックイン・カウンターまで来てください」的な文言はなく、ニュースを見ていなければ、搭乗時刻に間に合わなかったかもしれないと思うとぞっとします。

 

Visit Japan Webは登録を!

MySOSに代わって2022年11月1日から導入された、空港検疫の手続きを短縮し、入国者の健康状態と日本での居所を把握するVisit Japan Webへの登録は、ワクチン接種済みの人もワクチン非接種の人も全員行わなければいけません。

vjw-lp.digital.go.jp

事前登録の期限は日本到着時間の6時間前。到着後にも登録できるとはいえ、他の搭乗者が進む順路からちょっと離れた場所へ誘導され、慌ただしく入力していた皆さんを横目に、事前登録しておいて良かったと心底思いました。

登録までのステップは次の通りです。

①アカウント作成・ログイン

②利用者情報の登録

③スケジュールの登録

④必要な手続きの情報登録

②ではパスポートの画像を、④ではワクチン接種証明書陰性証明書をサイト上にアップロードし、検疫センターがファイル内容の有効性を審査します。

帰国が近い順に見ていくらしく、帰国前日に登録した私は②も④も5~10分でチェック完了のメールを受信。参考までにアカウント作成+事前登録に費やした時間は大よそ30~40分でした。

審査が終わると画面の一部がからに切り替わり、QRコードが表示されます。このQRコード、成田では係員が目視するに留まり、スキャンは一切されません。

空港でけっこう待たされた挙句、QRコードを読み込まないって何なの? 変な話、誰かのページをスクショして入国した輩もゼロではない気がします。

ちなみに③に出てくる機内座席の入力覧をスルーしても、後からスタッフに指摘されることはありませんでした。もしや無駄な工程が多いのでは? Visit Japan Webに関しては今後の改善に期待。

 

まとめ

ウェブ・チェックインができないとか、Visit Japan Webはもうちょっとがんばれるだろうとか、細々と感じる部分はあったにせよ、タイ出入国の手続きは想像以上に簡単でした。

タイ入国はコロナ前とほぼ同じ。タイ出国は、ワクチン接種者は接種証明書を、非接種者はコロナ陰性証明書を用意して、Visit Japan Webに事前登録し、あとは早めに空港へ行く。以上。

コロナの流行を受けてずいぶん遠くに感じていたタイが、実際は驚くほど身近にありました。もしコロナの検疫手続きが心配で渡タイを迷っている方がいたら、「マジで余裕っすよ」と私は全力でお伝えしたいです。

 

※この記事で紹介している内容は、2022年12月1日現在のものです。最新の情報はタイ国政府観光庁在タイ日本国大使館外務省厚生省、そして各航空会社などの公式サイトをご確認ください。

 

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