FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

フアヒンのパワースポットで自然の神秘と人間の浪漫に酔う

フアヒン近郊にあるKhao Sam Roi Yot National Park(カオ・サムローイ・ヨート国立公園)のお話第2弾(*前回のKaeo Cave編はこちらから)。

今回は園内でもっとも有名なスポット、Phraya Nakhon Cave(プラヤーナコーン洞窟)です。気付けば洞窟ネタ3連チャンになってしまいました。

 

まずは腹ごしらえ

広大な公園の中を標識に従って進むと、Phraya Nakhon Cave最寄りの駐車場に到着。駐車料金はバイクが10THB(約35円)、乗用車が20THB(約70円)、観光バスが40THB(約140円)です。

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この駐車場から目的地までの行き方は、①ひたすら歩く、②船をチャーターして途中のビーチまでショートカットする、以上の2パターン。

私たちは①の徒歩を選択したわけですが、しんどそうな予感がプンプンしたため、まずは近くのレストランで腹ごしらえすることにしました。ビーチフロントでロケーション最高です。

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ツレはフライドライス(180THB/約630円)を、私はパッタ(100THB/約350円)をオーダー。何とも強気な値段設定じゃないですか。薄味でフツーに美味しかったですけどね。

お腹も満たされ、いよいよ洞窟に向けて出発しましょう。チケットのチェックポイント(公園内共通の1日入場券は外国人だと1人200THB/約700円)からゴールまでの道のりは約2km。係の人いわく「だいたい1時間ちょっとで着くよ」とのことでした。

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なお、チケット売場の横にはフォトブースが設置。わざわざ苦労しなくても、ちょっとだけPhraya Nakhon Caveへ行った気分になれます。これが意外と大人気で、小さなお子様連れ年配の方がパチリパチリ。

ほんの一瞬「写真パネルで済ませようかな~」と迷ったものの、「いやいや、ここまで来て流石にそれはもったいない!」とすぐ我に返りました。

 

キレイなビーチあり、ハードな山道あり

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最初の1kmは写真上のような道が続きます。随所で信じられないくらい急斜面に出くわすも、このあたりはまだ歩きやすいゾーン。見晴らしも良いです(↓)。

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それを抜けると今度はビーチ! 船をチャーターする場合は、このレームサラー・ビーチまで連れてきてもらえます。

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ビーチには何軒かヴィラ・タイプのゲストハウスが建っていました。国立公園の中で宿泊するなんて素敵すぎる。

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で、大変なのはここからです。この先は足場の悪い山道が続き、上に登るほど岩肌ゴツゴツ。カメラに山道の写真がほぼ残っていない点からも、自分の疲れ具合余裕のなさが伝わってきました。

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もっとも、日頃から山に馴染みのある方なら大したことないのかもしれません。しかし、ずぶの素人がスポーツサンダルで臨むと痛い目に遭うことも一応お伝えしておきます。ぜひ私を反面教師にしてください。

 

巨大洞窟の中に宮殿!?

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苦労の末、ようやくPhraya Nakhon Caveの入口に辿り着きました。あくまでもここは入口。さんざん登らせておいて今度は下らされます(文句ばっかだな)。

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ふと見上げると↑のような光景が! 自然に出来た橋で、Death Bridgeとも呼ばれているんだとか。呼び名が物騒。

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さらに洞窟の奥へ進むと、巨大空間に神社のようなものがポツンと建っていました。空から光が挿し込み、何とも神々しい雰囲気です。

調べたところこれは神社じゃなく、ラーマ5世(1853~1910年)が建設を指示したクーハーカルハット宮殿の一部。そもそもなぜこのような僻地に宮殿を作ろうと考えたのか、昔の人はやることが凄い。

あれこれ想像するだけで意識が遠くの方へ持っていかれ、山登りの疲れも一気に吹き飛びました。

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ちなみにラーマ5世奴隷制度を廃止し、子どもたちの教育に力を入れ、官僚システムを作り、道路を整備し……と、タイの近代化を推し進めた人物。

歴代の王様の中でも絶大な支持を集め、その人気にあやかろうとラーマ7世ラーマ9世ら名だたる権力者がクーハーカルハット宮殿を訪問したそうです。

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そうした風習がいま現在も残り、国内屈指のパワースポットとしてタイ人から愛されている場所だと聞きました。

しまった、「しんどい」とか「まだ着かないの?」とか、道中で不満を言いすぎました。バチが当たったら嫌だな……。

 

余裕があれば野生動物ウォッチングも!

さて、夕刻も近付き、ぼちぼち引き返すことに。来る時は気付きませんでしたが、帰路ではこんな看板を発見。

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残念ながらダスキー・リーフ・モンキーには会えず……。でも、何度かトカゲに遭遇しました。きっとしっかり目を凝らしていれば、もっとたくさんの野生動物を見つけられたのでしょう。

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そんなこんなで、レームサラー・ビーチのゲストハウスに併設されたレストランで冷たいタイティー(40THB)片手に小休憩を挿みつつ、無事に駐車場まで帰ってこられました。心地良い疲労と達成感。

ゴハンを食べて宿へ戻るや否や、2人揃って爆睡してしまったことは言うまでもありません。せめてマッサージしてから寝れば筋肉痛を回避できたのに……と悔やんだとて後の祭り。どこへ行っても安定のツメの甘さです。

 

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