前回のLub Lae Cave(ラブラエ洞窟 *詳しくはこちら)に続き、またしてもフアヒン近郊の洞窟ネタです。今回はKhao Sam Roi Yot National Park(カオ・サムローイ・ヨート国立公園)内にあるKaeo Cave(カエオ洞窟)を訪ねてみました。
巨大な国立公園
Khao Sam Roi Yotは約300の峰が連なり、広さ98 km²と超巨大な国立公園。
フアヒン市内から約50~60km離れ、原付だと何だかんだで1時間半くらいかかりました。3人以上のグループならソンテウをチャーターするのも手だと思いますし、ガッツのある人は自転車で行くのもあり。
国立公園まで続く道路にはチャリ専用レーンが敷かれていて、実際、自転車で向かっている人たちもチラホラいました。
そうそう、目的地の途中にはこんな素敵なビーチが(写真下)。以前取り上げたフアヒン・ビーチ(*詳しくはこちら)より全然キレイ。
ゲストハウスも2~3軒しか建っていなくて、「次にフアヒンへ来たら絶対にこのへんで宿を取ろう」と心に誓った次第です。
ちなみに看板には「Phu Yai(プーヤイ)」と書かれていましたが、ブログを書くにあたってGoogle Mapで調べてもそんな地名は見当たらず……。まあ、だいたいの位置さえ覚えておけばどうにでもなりますかね。
そうこうしているうちに目的地まで到着。エントランスは外国人が200THB(約700円)/タイ人が40THB(約140円)です。公園の入り口に支払い所があるわけじゃなく、最初に立ち寄ったスポットでチケットを購入します。
仮に入場料を払わなくても、写真上のような道をひたすらドライヴするだけでそれなりに楽しめそう。私たちもビッグ・スケールな自然にまず度肝を抜かれました。
安全管理という概念はナシ!?
広大な敷地を誇るKhao Sam Roi Yot National Parkの中でも、お目当てのKaeo Caveはわりと手前にあります。
受付で1人200THBの支払いを済ませるや、係の人に不意打ちで写真を撮られました。この理由は後で明らかになります。
懐中電灯は40THB(約140円)でレンタル可能。なぜかツレは旅行のたびにヘッドライトを持参しているので、私たちはこれで済ませることに。
受付から洞窟までは128mの道のり。これが結構な悪路で……。足元悪すぎ。ところどころ崖みたいになっています。
これが日本だったら「事故が起こるとまずいから……」と手すりを付けたりするんでしょうけど、タイは「あくまでも自己責任でお願いします」的なノリ。言い換えると、手つかずの自然が存分に楽しめるスタイルです。
Lub Lae Caveにビーサンで行ったことを後悔した私は、この日スポーツ・サンダルで挑んだものの、いやいや、それでも考えが甘すぎました。最低でもスニーカー、できればトレッキング・シューズでフル装備しなきゃダメです。
洞窟に入ると過酷さはエスカレート。ハシゴを降りてほんの少し進んだあたりで私は断念し、その場に居合わせたフランス人母娘(2人とも完全装備)とツレ(サンダル+短パンの軽装)を見送りました。
途中で脱落する人が多数?
入口の時点でこの光景(写真下)ですからね。もう十分満足です。ここで待つこと30分。フランス人母娘が疲労困憊した様子で引き返してくるじゃないですか。
「私たちには到底無理。奥は真っ暗で何も見えないの。他に観光客はいなかったけど、あなたのパートナーは1人で先へ進んでしまったわ。大丈夫かしら?」と内部の様子を教えてくれました。
さらに待つこと15分。流石に少し心配になってきた頃、洞窟の外から私の名前を呼ぶ声が! 急いでハシゴを登って表へ出ると、汗だくどころか、「川にでも落ちたかな?」と思うくらいビショ濡れのツレがこちらに向かってきました。
きっしょ!!!……じゃなかった、無事で何より。
洞窟の出口は入口とは異なる場所にあり、ちょうど出口付近でフランス人母娘とバッタリ再会したそうです。
「ビックリしてたでしょ?」と訊いたところ、「Unbelievable! Are you Ninja?って褒められたよ」と謎にはにかむツレ。忍者って……(苦笑)。そもそもそれは褒められているのか?
何にせよ、抱く日本人のイメージを裏切らずに済んで本当に良かったと思います。
そんな忍者もどきのツレいわく、「洞窟の内部は奥へ進めば進むほど狭くなり、終盤はずっとほふく前進状態。途中には無数のサンダルが落ちていて、前に進むのも後ろに戻るのも怖くなった」とのこと。
続けて、「閉所も暗所も全然イケる俺ですらだいぶ焦ったから、これはヤバイね」と熱っぽく語っていました。
さて、ここまで書いたら、受付で写真を撮った理由も何となくわかりますよね? そうです、無事に戻ってきたかを確認するためだったんです。
おそらく過去に立ち往生してしまった観光客がいたのでしょう。怖すぎる。
いつかしっかりと装備してKaeo Caveに再トライしたいような、でもやっぱりちょっと怖いような……。とにかく、「生ぬるい観光名所はもう飽きた!」と思っている方にはとってもオススメのスポットでした。
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