FAR-OUT ~もっとタイ、もっと旅~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。


恋愛パワースポットとしても話題のバンコクはヤワラー地区にある呂帝廟

タイ最大のチャイナタウン、ヤワラー地区を代表する神社仏閣と言えば、MRTの駅名にもなっているWat Mangkon Kamalawat(ワット・マンコン・カマラワート/วัดมังกรกมลาวาส)。

本尊の釈迦如来像をはじめ、見応えたっぷりの素晴らしい中華寺院で、私も同エリアを訪れるたびに、ほぼ毎回、参拝しています。

しかし、Wat Mangkonばかりに目が行って、周辺に建つ名刹/名社をいままでスルーしていました。これはもったいない。

そこで、最近ではWat Mangkon以外の華系タイ人と縁の深い宗教施設も積極的に訪ねています。前回ピックアップしたSan Chao Lao Pun Tao Kong(ラオプンタオゴン神社/ศาลเจ้าเล่าปูนเถ้ากง)もその流れ。

そして、今回はまさしく灯台下暗しと言うべきか、Wat Mangkonと直線距離にして100mも離れていないLee Ti Miew Shrine(リー・ティ・ミャオ・シュライン/ศาลเจ้าหลีตีเมี้ยว)、漢字で表記すると呂帝廟をお参りしてきました。

 

呂帝廟の概要

1902年頃に建立したと言われる呂帝廟。ラーマ5世の命によりヤワラー通りが完成したのは1900年に入ってすぐなので、廟の歴史はヤワラー発展の歴史と大よそ重なります。

主祭神は八仙の一人である李鉄拐。八仙とは道教の8人の仙人で、日本の七福神みたいな存在。そのうち、醜い乞食の姿で描かれるケースの多い李鉄拐は、人々を病気貧困から救う仙人として知られています。

したがって、元来、呂帝廟は人々が健康祈願に訪れる場所。廟の中には健康みくじなるものがあり、健康に不安を抱える人がおみくじを引き、出た番号をもとに専門家が漢方薬を無料で処方してくれたりもします(※試される方は、無理のない範囲でドネーションしましょう)。

ところが、昨今は健康祈願とはまったく別の角度で、主に若者から呂帝廟に熱視線が注がれています。それが……。

 

呂帝廟は恋愛に効く?

太上老君像

主祭神の脇をガッチリ固めるように、呂帝廟には李鉄拐以外の八仙も揃い踏み。その並びに、八仙を指導した太上老君※道教の最高神の1つ)の像が安置されています。具体的には中央の李鉄拐に向かって右側

この太上老君より得られる縁結び子宝の強いご利益が話題になっているんですって。なお、中国神話で太上老君に恋愛や結婚要素はありません。

「呂帝廟の太上老君を礼拝したおかげで理想のパートナーに出会えました」といったクチコミが現在進行形で広まっている模様です。

参拝方法は、まず李鉄拐に線香3本とろうそく1本を手向けた後、同じく太上老君にも線香とろうそくを灯し、祈りを捧げ、その後、ろうそくを蝋台に置いて油を注ぎます。

サイトによっては、「太上老君の祭壇の前に赤い提灯を置く」と書かれていたのと、プラスαで、八仙全員分の線香とろうそくを用意するのがベターだとも。

※諸説あるため、細かい作法や順番はあまり気にせず、周囲の人を真似ておけば大丈夫なはず。大切なのは真心を込めることだと思います。

 

観音像

恋愛運アップ目的で呂帝廟を訪れる方は、太上老君と併せて観音様へのお参りもお忘れなく。

廟内にはいくつか観音像が祀られていますが、とりわけ独身の地元信者に支持されているのが写真下の観音様。

一般的に観音様は良縁夫婦円満のご利益をもたらしてくれる神様。これに関しては、我々日本人にもしっくり来るのではないでしょうか。

観音様へのお供えは、お茶を1~3杯、蓮の花か柳の枝、2種類のフルーツ(※マンゴスチン、サラク、サポディラ、マンゴー、ナツメを除く)が推奨されていました。仏教祭日はフルーツの代わりに月餅を供える風習があるらしいです。

 

そのほかの見どころ

財運アップ

恋愛運より金運を上げたい私が真っ先に手を合わせたのは、門を潜って目の前に現れる契此※布袋様)です。

※タイでは容姿が似ている契此とプラ・サンカッチャーイ(迦旃延)がしばし混同され、こちらもプラ・サンカッチャーイと紹介されているサイトが目立つものの、呂帝廟は中華系の宗教施設につき、私はあえて契此と記載しておきます。

その契此像の右側に小さな社を発見。五路財神と書かれていて、いかにも金運アップが期待できそう。中華廟は漢字で何となく意味がわかるのも楽しいですよね。

ちなみに、五路財神を調べてみると、「中国の民間信仰における最強の金運・財運の神様グループ」と出てきました。商売、仕事、ギャンブル、不動産投資など、あらゆる金運が向上するとか。頼もしい限りです。

 

タイ様式の仏像

李鉄拐や太上老君が祀られた廟の2階部分から一変し、3階部分には純タイ様式の仏像が3体と、釈迦の弟子の像が何体か置かれています。壁画もタイでよく見かける明るい色調のジャータカ物語の一部。

華系タイ人の方々が造った廟でありながら、こうやってタイ仏教への敬意も忘れない点にグッと来ました。

タイの全人口のなかで華系が占める割合は約10~14%。世界的に見てもタイで華系の同化が進んだのは、宗教的にも上手く融和できたからなのかもしれません。

 

屋上の眺め

鐘楼のある最上階では、細い路地が入り組んだチャイナタウンが望めます。僧院越しにWat Mangkonもチラリ。この角度で同地区を見る機会がなく、めちゃくちゃ新鮮でした。

 

アクセス方法

呂帝廟への行き方は、MRTワットマンコン駅1番出口の前の交差点を渡り、プラプラチャイ通りに沿って200m直進するのみ。

ただし、春節期間はもとより、普段の週末ですら1番出口側の改札は入場専用になる日があります。

その場合は、3番出口からWat Mangkonとは逆方向へ進み、プラプラチャイ通りに出てください。1番出口にせよ、3番出口にせよ、大して時間はかかりません。

開門時間は7時、閉門は17時。皆さんもヤワラーへ行った際は、健康運・恋愛運・金運を上げに呂帝廟を参拝されてみてはいかがでしょうか。

 

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