今月はタイ南部の玄関口、チュンポーン県の観光名所を紹介しています。このページ取り上げるのはKrom Luang Chumphon Khet Udomsak Shrine(クロム・ルアン・チュンポーン・ケート・ウドムサック神社/พระตำหนักกรมหลวงชุมพรเขตอุดมศักดิ์)。地元の方曰く絶対に外せないスポットだそうです。
地元の名士を祀った神社
場所はサイリービーチ北端の丘陵沿い。ビーチの南端にはこちらのページでピックアップした人気のシーフード・レストラン、Nong Mai(ノンマイ)があります。
この神社はチュンポーンの名士で、タイ海軍の創設者であるクロム・ルアン・チュンポーン・ケート・ウドムサック親王の宮殿跡地。
没後に祠が建つほど親王が人々から愛された理由の1つには、軍人の責務を果たす一方で、伝統医学を熱心に学び、貧しい人々を無料で治療していたことが挙げられるみたいです。
私が訪れたのは平日のランチ時。混雑する時間帯ではないはずなのに、それでも境内では現役軍人から一般庶民まで、老若男女問わずさまざまな人が祈りを捧げていました。
境内ガイド
ウドムサック祠の新館と旧館

境内の一番高い場所に位置するのが、ウドムサック祠の新館。中央には提督服を纏った親王の像が、その両サイドには守護神であるナーガの像が安置されています。
親王が好きだった花なのでしょうか、皆さん、真っ赤なバラを手向けていて、これがめちゃくちゃキレイでした。
なお、新館のすぐ下にあるのが、同じくウドムサック親王を祀った旧館。閉まっていて中の様子を確認できず、新旧祠の違いはわからずじまい。どうやら旧館のあった場所で親王は息を引き取ったようです。
僧侶の祠

ウドムサック旧祠のもう1つ下の祠には、生前に親王と関わりの深かったルアン・プー・スクという高僧のお墓と像があります。ここにお墓を持ってくるって、よほどの間柄ですよね。
ほかの参拝客を見ていると、僧侶の像に金箔を貼っていました。言わずもがな、薬師如来と同じ要領で、身体の悪い部分と同じ箇所に貼り、病気平癒を祈願します。
魚雷艇

1930年代半ばから約40年間にわたって海軍で使われていた全長68m/幅6.55mの魚雷艇が、退役後の1979年にウドムサック親王の功績を讃えて海軍より寄贈され、境内の一画で展示しています。
祠は丘の上、魚雷艇は丘の下。バイクで通りしな、ちらっと横目で確認した程度で、この魚雷艇の写真は撮っていません(※上の画像は大砲のレプリカ)。不精してごめんなさい。情報だけ載せておきます。
モー・ポン・ハーブガーデン
ゲートを潜ってすぐのところ(※魚雷艇よりさらに下)に見えるのは、貴重なハーブを栽培しているタイ保健省管轄の庭園。モー・ポン(ドクター・ポン)とは伝統医としての親王の愛称です。魚雷艇に続き、こちらもスルーしてしまいました。
開園時間は8時から20時。無料で誰でも入園できます。タイのオーガニック・ヘルスケアに興味のある方は、案外、おもしろい発見があるかもしれません。
一番の魅力はる旧祠前からの眺め?

Krom Luang Chumphon Khet Udomsak Shrineは、歴史的にも文化的にも価値の高い神社ではあるものの、タイの軍人でもなければ、チュンポーン住民でもない私からすると、ウドムサック親王にまつわる諸々の説明を読んだとて、正直、あまりピンと来ませんでした。
そうした完全なる部外者の私でもグッと心を掴まれたポイントは、サイリービーチを一望できる旧祠前からの眺めです。
この景色を見に軽く立ち寄り、そして、せっかく立ち寄ったのだから、親王にもご挨拶して旅の安全を祈願するくらいのテンションで訪れるのが、一介の観光客にはちょうど良いかと思います。

ウドムサック親王はチュンポーンの発展に寄与した人物(※チュンポーンはタイのなかでもわりと経済状況が安定している県です)。地元の方が「絶対に外せないスポット」と、この神社をレコメンドするのは、親王への感謝の思いも含まれているのでしょう。
過度な期待はせず、でも、敬意はしっかり払う。そんな感じ。私個人の感想では、お参りできてありがたい気持ちになれました。
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