ラチャダーピセーク通りを挟んだ西側と東側で街の様子がガラリと変わるホイクワン。今回はこのエリアの概要を簡単に紹介していきます。
なお、サイトによってホワイクワン、フワイクワン、フアイクワンと、カナ表記はバラバラですが、同ページではホイクワンで統一しました。
ホイクワンの場所

MRTブルーラインが通るホイクワンは、スクンビット通りから少し北へ進んだ、いわゆるラチャダー地区に位置しています。
アソーク(※MRTの駅名はスクンビット)まで4駅、チャトゥチャック市場(Chatuchak Weekend Market)最寄りのカンペーンペットまで6駅と、観光の拠点に置くのも便利です。
24時間稼働する西側エリア

ホイクワン交差点から西側、地下鉄の3番出口方面は家賃の手頃なアパートや公営団地が密集し、庶民的な雰囲気が漂っています。
ほかの下町との大きな違いは、深夜でも異様に人通りが多い点。なぜならホイクワンにはナナやソイカウボーイ、さらにはPoseidon(ポセイドン)やAlaina(エーライナー)など近隣のマッサージパーラーで働く女の子たちがたくさん住んでいるんですよ。
夜の顔 ~ホイクワン・ナイトマーケット~

そんな背景もあって、プラチャーソンクロ通り沿いのナイトマーケットは、22時頃にようやくオープンし、明け方まで営業している店が少なくありません。
下着やきわどいコスチューム、化粧品を扱う店が目立つのも特徴。もっとも人が増えるのは0時前後で、メインのターゲットは夜職の女性といった珍しい夜市です。
ちなみに、プラチャーソンクロ通りのランドマーク的な存在であるガネーシャの祠も、混雑するのは昼より夜。これもホイクワンならではだと思います。
昼の顔 ~ホイクワン生鮮市場~

夜職の女の子が寝ている時間帯は街が静まり返っているかと言うと、さにあらず。主に生鮮食品を扱うホイクワン市場は朝が一番の書き入れ時で、飲食店も普通に開いています。
で、夜職の子が動き出す午後以降も商売はしっかり成り立つものだから、結果、ホイクワン市場は表向き24時間営業(※休んでいる店もあります)。深夜でもたらいに入った魚が売られています。眠らない街バンコクの中でも、こんな生鮮市場はなかなかないのでは?
中国語が飛び交う東側エリア

ホイクワン交差点から東側のプラチャーラートバンペン通り一帯、地下鉄の1番出口方面はミニ中華街とも呼ばれ、中華料理店や中華食材を扱うスーパーが多数。
コロナ禍中には多くの店や企業が撤退し、ゴーストタウン化していたとも報じられつつ、いまはだいぶ活気が戻ってきています。
ヤワラーほどではないにせよ、春節の期間なんかはかなりの盛り上がりで、爆竹音が朝から晩まで鳴り響いていました。
普段の日でも行き交う人々は中華系が大部分を占め、道は譲らないし(※だから、ぼんやりしているとよく肩がぶつかります)、そのへんに唾を吐きまくっているし、タピオカ屋でおじさんに横入りされるし(※軽く注意して後ろに並び直してもらいました)、良くも悪くも中国らしさ全開。タイじゃないみたいでおもしろいです。

ただし、治安悪化が懸念されているのも事実。今年にコールセンター詐欺グループのリーダー格がこの付近で捕まったニュースは記憶に新しいところでしょうか。
また、違法のナイトクラブや賭博場の摘発、不法就労者の逮捕もよくメディアで取り上げられ、相変わらず不法滞在の中国人は多い模様です。
そうした諸々を踏まえ、一応、日没後は女性1人で出歩かないようご注意を。昼間にぶらぶらするぶんには、さほど問題ないと思います。
街の物価は?
ホイクワンに中国資本が凄い勢いで流れ込み、局地的に地価が高くなっている影響で、庶民的な西側エリアであっても飲食店や屋台の相場はあまり安くありません(※補足として、中国パワーは西側にも徐々に浸食しています)。
数年前に訪ねた時と比べ、明らかにホイクワンの物価は上がりました。その上昇率は周辺エリアよりも明らかに激しいです。

とはいえ、宿泊施設はピンキリで、中国系のラグジュアリーなホテルやコンドミニアムが続々とオープンしたかと思えば、路地裏には安宿もまだまだ健在。とてもユニークな一帯で、行くたびにいろいろな発見ができます。
交通の便も良いので、バンコク旅行の滞在拠点に選ぶなり、空いた時間で見学してみるなりしてみてはいかがでしょうか。
次回以降はホイクワン情報を数回に分けて投稿していきます。それらも併せてご参考にしていただけると嬉しいです。
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