前回の記事では、クラウドワークスにおける文字起こし/テープ起こし案件の競争率の高さと、そんな状況でも何とか契約を掴み取り、CWの副業のみで月9万円稼げるに至った経緯をご紹介しました。今回はその続き。とにかく応募しまくった結果、何となく発注者の傾向が見えてきたというお話です。
不採用だったクライアントの傾向を把握しよう
CWのサイトで見つけたお仕事にエントリーするも受注に至らなかった場合、先方からのリアクションとしては以下の4通りに振り分けられます。
①辞退のお知らせが届く
②お知らせはなく、そのまま募集期間が終了する
③まったく違う業種の仕事に誘導される
④CW事務局の判断で掲載中断・強制終了する
昨年11月から今年5月まで〈応募したけどNGだった月別の件数〉と①②③④の割合をまとめてみました(スカウトされた仕事のみを受けている6月以降はカウントしていません)。
NG総数 | ① | ② | ③ | ④ | |
20年11月 | 62件 | 12件 | 23件 | 15件 | 12件 |
20年12月 | 78件 | 20件 | 32件 | 19件 | 07件 |
21年01月 | 56件 | 13件 | 30件 | 07件 | 06件 |
21年02月 | 38件 | 15件 | 21件 | 02件 | 00件 |
21年03月 | 40件 | 17件 | 16件 | 06件 | 01件 |
21年04月 | 26件 | 14件 | 09件 | 02件 | 01件 |
21年05月 | 04件 | 01件 | 03件 | 00件 | 00件 |
常識的なクライアントさんは①が多いです。ただし、仕事の依頼が大量に発生している方の中には②のパターンも少なからず存在するので、そこまで①と②を区別する必要はありません。
一度不採用だった②のクライアントさんであっても、別案件に応募して採用されたケースはしばしばあります。とはいえ、実際のやりとりを通じて「ぞんざいな対応だな~」「マナーがなっとらんな~」と感じる方も稀にいて、ある時を境に②の人の仕事にはエントリーしなくなりました。
お金をいただいている身分ではあるものの、こっちだって時間を提供しているわけですし、そこはやっぱりお互い尊重し合って気持ち良く仕事したいところ。
要注意なのは③と④。ほぼ100%の確率でMLMやねずみ講の類と言って差し支えないでしょう。罠に引っ掛かる振りしてコンタクトを取ってみたエピソードも含め、③と④のパターンに関しては次回のブログで取り上げます(表題通り今回は〈良い依頼主さん〉に特化させていただきました)。
効率良く稼ぐにはパターン①を狙うべし
しばらくCWをチェックしていると、同じ人が頻繁に仕事の募集をかけている事実に気付くはず。こういうクライアントさんの信頼をゲットすることが、CWで継続して稼げるようになる近道です。しかし、何回メッセージを送っても②の返事なしだった時は、潔くきっぱり諦めるのが正解(たぶん)。
逆に①の依頼主さんにはガンガン攻めてください。特に辞退のお知らせメッセージが定型文じゃない方に対しては、勝手に脈ありだと思い込んでアプローチを続け、それがちゃんと実を結びました。私の作戦はこれです。
同情でも何でも試しに1回仕事を振ってもらい、その時にきっちり良い仕事で対応できれば、あとはもうこっちのもの。何か業務が発生するたびに向こうから声を掛けてもらえるようになり、報酬アップまで打診してくれた方もいます。
最初のうちは〈下手な鉄砲数撃ちゃ当たる〉とばかりに応募しては玉砕を繰り返し、次第にエントリーする相手に的を絞って採用の確率を上げ、そして最終目標はこちらがアクションを起こさずともバンバン依頼の来る状況を作る――段階としてはこんなイメージです。
身元のわかる依頼主を重点的に攻める作戦もあり
ついでにもう1つポイントを。かなり例外があることを大前提に、プロフィール欄で身元を明かしている依頼主さんは重点的にアタックする価値ありです。②の返事なしパターンでもこの場合は果敢に攻めて大丈夫。
なかでも企業や組織に属している方は信頼できます。例えば、プロフィール欄に大学名や団体名を出してセミナーの文字起こしを依頼されている方とか、検索にすぐ引っ掛かるようなウェブ媒体の方とか。
もちろん勝手に名前を借りている輩がいる可能性も十分ありますが、そのあたりはCWでの実績数やワーカーからの口コミで大よそ見当が付きます。
〈例外がある〉とはそういう意味じゃなく、文字起こしは守秘義務のある作業で、発注者側の立場で考えると取材の文字起こしを外注しているなんて公にしたくないはずなんですよ。現に蓋を開けてみたら有名出版社だった事例もチラホラ。
それこそ、著名人へのインタヴューや解禁前(or社外秘)の企業情報を扱った取材の文字起こしはNDA(秘密保持契約)の締結を求められますし、表立って身分を明かせないクライアントさんが多いのも業務の特性上、致し方ありません。
したがって、あくまでもオマケ程度のアドバイスに過ぎませんが、私自身は「プロフィール欄がしっかりしている依頼主を狙うのも手だな~」とうっすら頭に入れて応募する仕事を選び、契約件数を伸ばしてきました。
事前にテンプレートを作っておいた応募メッセージ(自分のキャリアや長所などを明記したもの)をコピペするだけといえども、闇雲にリクエストを送るのは労力がいります。何より不採用の嵐だと心が折れます。
やっぱり少しでも効率を上げ、メンタルヘルスも良好な状態で楽しく副業したいじゃないですか。そのためにも数多いるクライアントさんを予め篩いに掛け、応募件数を最低限に絞っていくのは、意外に大事な作業かなと思っています。
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