クラウドワークスで興味のある仕事に応募しても、これが思いのほか採用されません。とりわけ誰でも手軽に始められる文字起こし/テープ起こしは、前回の記事でもチラッと触れた通り(*詳しくはこちら)、競争率がめちゃくちゃ高く、本当に泣けてくるほど当たらないんです。
そこで今回は、どれくらい私が惨敗してきたかを振り返りつつ、そこそこ稼げるようになった経緯(コツ?)を終盤でちょろっとご紹介したいと思います。
経験者でも受注に至る確率は10%未満!?
昨年9月にCWを始めたはいいものの、とりあえず3か月間やってみてあまりにも受注件数が低かったため、昨年12月から手当たり次第で応募してみました。その結果が下の数字(*今年の6~8月に関しては、ツレと運営しているオンライン・ショップ〈FAR-OUT〉の主力商品=ビーチウェアの販売で忙しく、応募自体が0件だったので省きます)。
応募総数 | 契約数 | NG数 | |
2020年12月 | 84件 | 06件 | 78件 |
2021年01月 | 57件 | 01件 | 56件 |
2021年02月 | 41件 | 03件 | 38件 |
2021年03月 | 50件 | 10件 | 40件 |
2021年04月 | 35件 | 09件 | 26件 |
2021年05月 | 06件 | 02件 | 04件 |
2021年1月のNG率は98.2%。もう地獄ですよね。多くの人がCWを退会する理由は、なかなか仕事にありつけないからじゃないでしょうか。
私も「応募する時間がもったいないから辞めようかな」とか、「ランサーズに乗り換えようかな」とか思いましたよ。しかし、こんな状況でも腐らずに粘れば、1か月9万円稼げるまでになったんです。
当たって砕けろ精神で1回のチャンスをモノにする
そもそもCWで仕事をゲットするには、①依頼主から直接スカウトされる方法と、②サイトから仕事を探して応募する方法の2パターンがあります。実際に私の受注件数と、①②の内訳をまとめてみました。
受注件数 | ①スカウト | ②応募 | |
2020年09月 | 09件 | 06件(66.7%) | 03件(33.3%) |
2020年10月 | 04件 | 03件(75.0%) | 01件(25.0%) |
2020年11月 | 04件 | 01件(25.0%) | 03件(75.0%) |
2020年12月 | 11件 | 05件(45.5%) | 06件(54.5%) |
2021年01月 | 10件 | 09件(90.0%) | 01件(10.0%) |
2021年02月 | 12件 | 09件(75.0%) | 03件(25.0%) |
2021年03月 | 12件 | 02件(16.7%) | 10件(83.3%) |
2021年04月 | 16件 | 07件(43.8%) | 09件(56.2%) |
2021年05月 | 13件 | 10件(76.9%) | 02件(23.1%) |
CWを始めた昨年9月には53,455円、翌月には91,521円稼いでいます(*月別の報酬はこちらで公開中)。初月から6件の直接オファーをいただいて、2か月目も受けた仕事の75%がスカウト。これはただ単に運が良かっただけです。
たまたま最初に②の応募で当たったクライアントさんが、2か月限定で大量の文字起こし案件を抱えていて、その間、繰り返し依頼を受けたにすぎないんですよ。ついでに単価も高く、本当にラッキーでした。
②パターンでも比較的多く受注できた今年3~4月にしたって、お相手のほとんどが過去に一度お仕事したクライアントさん。初回の仕事で「コイツは問題ない」と判断されたら、次の募集でエントリーした時にも優先して採用してくれます。
たった1枠をかけて250名以上が応募し、「流石に今回はダメだろうな~」と諦めていた時でさえ、普通に使ってもらえました。
つまり、数字上は倍率がバカ高く見えても、一度のチャンスをモノにして依頼主の信頼をしっかり掴んでおくと、2回目以降は難なく契約してもらえるんです。
ここでポイント。ライターさんや出版社、編プロの方々などなど、継続的に業務が発生しそうな依頼先を常時いくつかストックしておきましょう。ちなみに、ウェブ媒体よりも紙媒体のほうが報酬は高いです。
ただし、出版社や編プロの方でテープ起こしの依頼をするのは、わりとアシスタントや若手が多め。この業界は人の入れ替わりが激しく、結構みんなすぐ辞めるか転職するか……。元編集者の私も、在職中はたびたびこういう状況を見てきました。
したがって、CWでも1つのクライアントに頼らず、いくつか馴染みのクライアントを抱えておくのがベター。いつも仕事を振ってくれる人がある日パタッとCWからいなくなっても困らないよう、時には太客からのオファーを泣く泣く断ってでも、複数のパイプをキープしておく。それによって、結果的には安定した収入が得られると思います。
クラウドワークスで契約をゲットするコツとは?
しばらくは応募してもめったに受注できず、不毛な戦いにしか思えないCW。でも、めげずに応募し続けることが着実に稼げるようになる一番の近道です。
一度は不採用の通知を受けるも、「あの時はお断りしたけど、今度はぜひ」的な感じで、後日、同じ人から直接スカウトをいただいた事例だって何度もあります。ひたすら応募メッセージを送る作業は、無駄に思えてまったく無駄じゃない。
加えて、私はCWでの受注実績が50件を超えたのを境に、見ず知らずのクライアントさんから突然オファーをもらう機会が増えました。だから、単価の安い仕事も実績作り目的でやっておくのは1つの手かも。
あとは応募する際のメッセージもほどほどに工夫し、自分をアピールできるものにしましょう。一度がっちりテンプレを作っておいて、そのコピペでOKです。
文字起こしの経験がある人はそのことを絶対に書く。ブログを書いている人はそれも武器になります。「めちゃくちゃ本が好きで、年間●冊読みでいます!」みたいなのだって大いにアリ。実績がないからといって、何も書かないのが一番ダメです。
さらに、仮に投資関連の文字起こしに応募する場合は、「株をやっていて投資絡みの用語は理解しています」的な、案件に合わせた自分の強みを書き足すことで、当確率は各段にアップするはず。
よくやりとりしているクライアントさんに聞いたところ、「よろしくお願いします」しか書かず、金額のみ提示してくるワーカーさんも少なくないらしいですよ。
そんなわけで、CWネタ第3弾は「応募に当たらなくても、めげずに続ければ道はある!」というお話でした。
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