流行に敏感なバンコクのオシャレっ子たちが熱視線を送るレディース向けのセレクト・ショップ、The Wonder Room(ザ・ワンダー・ルーム *営業時間や場所はこちらからご確認ください)。
数回に分けてここで扱うご当地ブランドを紹介してきましたが、初回のパーティー編、2回目の奇抜ストリート・ファッション編は共に用途が限られるというか、好みがはっきり割れそうなフシも否めません。
しかし、店内には身に付ける人を選ばないアイテムもしっかりラインナップ。そこで最終回は幅広い層にリーチするであろうデイリーユースに適したジュエリー・ブランドを2つピックアップしたいと思います。
身に付ける人を選ばないと言えども、もちろんそこはThe Wonder Roomの審美眼が光りまくった、ベーシックだけど遊び心もちゃんとある商品揃い。
私がThe Wonder Roomを訪れる目的は、このあたりのアクセサリーを探しにいくためだったりもします。
①Mina Code
1つ目は2011年創業のMina Code(ミナ・コード)。Amm Pongsuppat(アム・ポーンスパット)さんとBo Tatiyanupap(ボー・タティヤヌパップ)さんという親友同士が立ち上げたブランドです。
Mina Codeのモットーは「シルバーを筆頭とするタイの高品質な鉱物資源を活用し、それをモダンなアクセサリーに仕立ててお手頃価格で提供すること」だとか。
その言葉に偽りなく、実際に商品を手に取ってみるとずっしり重量感があり、品質へのこだわりを感じさせますし、ピアスが1200~1700THB(約4200~5950円)、バングルが1500~3000THB(約5250~10500円)程度と価格面も良心的です。
デザインについては概ねシンプルで、華奢すぎず程良いゴツさが個人的にはツボ。
また、アイテムによっては、ゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド、ガンメタルなど複数のカラー展開をしていて、自分の肌トーンに合った色を選べるのも「気が効いているな~」と感じました。
オフィシャルHPには「ゆくゆくはグローバル展開し、タイ産ジュエリーの素晴らしさを世界中に知らしめたい」との一文も。
このクォリティーとこのデザインだったら、近い将来それも余裕で実現できるんじゃないかと思っている次第です。
②Haus of Jewelry
続いてはHaus of Jewelry(ハウス・オブ・ジュエリー)。2009年にデザイナー自身の名前を冠した前身ブランドのYolwaree(ヨルワリー)がスタートし、2013年から現在の名で再出発しています。
「ジュエリーの重要性を再定義する」といったコーポレート・ヴォイスを掲げ、「他では見られない真にユニークなモノ作り」を目指しているのだそう。
全体的にエレガントで女性らしい作品が多いというのを大前提に、昨年からプッシュしていた〈Bohemian Rhapsody *写真下〉なるシリーズでは、月・太陽・星をモチーフに上品なネオヒッピー・スタイルを提唱。
かと思えば、一昨年は細かなラインストーンをギッシリ詰め込んだイヤーカフや2本指リングなど、ゴージャスなキラキラ系が多かったように記憶しています。
このように、コレクションによって雰囲気がガラリと変わるのもHaus of Jewelryの特徴。デザイナーさん自身もどこかのインタヴューで「すべてにストーリーがあり、テーマごとにさまざまな自分を表現するのが好き」と語っていました。
そんな彼女に私がシンパシーを感じているのは、大の旅行好きということ。コロナ以前は、新作を発表するたびにそのコンセプトに合った土地で広告写真を撮影。
さらに、旅先で見つけてきた世界中のジュエリー・ブランドをタイ国内で紹介することにも積極的で、この秋冬はLAのLuv AJ(ラヴAJ *写真上)をめちゃくちゃレコメンドしていましたっけ。
Luv AJと言えばかのFred Segal(フレッド・シーガル)のバイヤーに見初められ、Beyonce(ビヨンセ)やKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)、Bella Hadid Fan(ベラ・ハディッドファン)他、数々の有名セレブを顧客に抱えるブランド。日本ではまだ正規代理店がなく、Buymaなどでちょろっと買えるくらいです。
他にも2021年春時点で日本未進出モノの名前を挙げると、ロンドンのWolf & Moon(ウルフ&ムーン)や、Luv AJと同じくLAに拠点を置くVanessa Mooney(ヴァネッサ・ムーニー *写真上)とも提携済み。
それこそBEAMSやらUNITED ARROWSやらTOMORROWLANDやらの仕入担当が悔しがりそうな動きをしています。このフットワークの軽さは本当にあっぱれ。
それともうひとつ、Haus of Jewelryは広告モデルがいつも激カワなんですよ。メインを張る女優のPrang-Kannarun Wongkhajornka(プラーン=カンナラン・ウォンカジョンクライ *写真上)さんをはじめ、どの子も粒揃い。広告写真見たさに私はSNSもがっつりフォローしちゃっています。
といった具合で、褒めまくってしまいました。ちなみに、The Wonder Roomでは自社のオリジナル製品のみの販売となりますのでご注意を。
価格帯には幅があり、ピアスやリングが1000~9000THB(約3500~31500円)、ブレスレットが3000~6000THB(約10500~21000円)前後です。
なお、Mina CodeとHaus of JewelryはThe Wonder Room以外にもEmporium(エンポリウム)の1階Accessories Bazaarにブースを展開。
トンローあたりにお住まいのオシャレな駐在妻の口コミが火種となって、日本進出してくれないかな……なんて密かに願っています。
「お前がやれよ」って? いやいや、財力と人脈があればとっくにアクションを起こしていましたけどね。まだまだ遠く及ばず。いまはこのブログで紹介するのが精一杯……といった感じでございます。
*上掲したモデル着用写真や寄りの商品画像は各ブランドの公式HPより拝借しています。
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