BTSトンロー駅周辺の庶民派グルメ・スポットをご紹介した前回の流れをやんわり引き継ぎ、今回から2回に分けて隣駅エカマイのゴハン屋さんをピックアップしたいと思います。
トンローからエカマイまで距離にして900m弱。バンコク中心部は駅の1区間が短く、2駅分くらいだったら余裕で歩けることも補足させてください。
つまりトンローを軸に考えて、上りのアソーク~プロンポン、下りのエカマイ~プラカノンは徒歩圏内。しかもBTSスクンビット線は大通りに沿って走っていて、わりと方向音痴な私でも迷ったためしがありません。
40年以上続く老舗屋台
そんなこんなでエカマイ1軒目は、トンローを背に東バスターミナルを通り過ぎ、横断歩道を渡った先に夜な夜な出現する人気屋台のPad Thai Yai Nee(パッタイ・ヤイニー)です。月曜休みで営業時間は深夜2時まで。
エカマイ駅からは2番出口を降りて少し引き返すイメージ。19時になるとバスターミナル向かいのセブンイレブン前にYai Neeのテーブルがズラッと並びます。
夜出発のバスに乗られる方は、長旅前の腹ごしらえにちょうど良いかも。
メニューはパッタイ(40THB/約140円)とホイトード(45THB/約157円)の2種類のみです。大盛りの場合はそれぞれプラス5THBでした。
まずは店の名前にもなっている看板商品のパッタイから。味付けは薄めで、テーブル備え付けのナンプラーや唐辛子でカスタマイズしていくのがこの店のスタイル。
周りのタイ人は例外なく信じられない量のナンプラーを足していました。
「そんなに追いナンプラーをするなら、どこで食べても同じじゃないか?」との思いがちらっと過りつつ、確かにこの店の麺は他よりモチモチで、小エビやナッツ類の歯触りが楽しく、客足が絶えないのもよくわかります。
実際、地元客の8割強はパッタイを注文していました。Pad Thai Yai Neeに行ったら何はともあれパッタイを食すべしです。
ホイトードって何?
続いてはホイトード。実はこれ、店員さんのミスで運ばれてきた一品だったのです。パッタイを2つ注文してから目の前のセブンへビールを買いに行ったツレ。
その間に私のパッタイだけが運ばれてきたので、強めに「パッタイ2つね!」と言ったものの、もう1皿はなかなか出てこず……。で、催促したところなぜかホイトードが運ばれてきました。
「作り直してもらおうよ」と提案するも、空腹感と店員さんの態度の悪さに怒り心頭だったツレは、目の前の皿を黙々と平らげて不機嫌なまま店を立ち去ることに。
テキパキと作業をこなすオーナーのご夫婦に対し、バイトと思しきオジサンの手際が悪いの何のって。私たちのオーダーミスに加え、別のテーブルでもそのオジサンは怒られていました。
ツレも「2度と来ねえ」と言い出す始末です。きっともうあの人はクビになっているんだろうな……。
ちなみにホイトードとは野菜や貝などの具材を卵と小麦粉から成る生地で包み、カリッカリに揚げ焼きした屋台の定番グルメ。台湾の葱抓餅に近い食べ物で、日本ではタイのお好み焼きと紹介されるケースも多々あります。
言わずもがな、最初からホイトードを注文してホイトードが出てきたらツレも気分良くビールのアテにしていたことでしょう。
なお、Pad Thai Yai Neeでは席に着くとすかさずモヤシやネギがドーンッと置かれます。パッタイにせよ、ホイトードにせよ、どうしても脂っこいメニューなため、この付け合わせの生野菜は嬉しいサービス。
2品共に味は良く、私的にはまた行きたいなと思っているのですが、やはりツレ的にはもう2度と行きたくないそうです。器が小さいな(笑)。
というか、いますぐにでも屋台のパッタイが食べたい。むせ返るほど暑い中でうっすいご当地ビールを飲みながらB級感丸出しのパッタイが食べたい。
無印やカルディのキットを使って自分で作るパッタイも美味しいんですけどね。どんなにそれっぽくプラスチックのお皿に盛り付けようようとも、現地で食べるあの雰囲気は到底出せません。心底コロナが憎い。
……と、愚痴っぽくなってきたところで今回はお開き。次回もエカマイのゴハン屋さんをもう1軒取り上げます。1度にまとめてアップしろよって? いやいや、日本から出られない状況を踏まえ、何とか小ネタでブログを書き繋ごうといった作戦です。懲りずにお付き合いくださいませ。
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