バンコクのBTSサパンクワイ駅周辺ネタ第5弾。過去4回はすべてモーチットに向かって左方向=奇数番号のソイ(小路)側のお話でした。
では、偶数番号のソイ側はどうなっているかと申しますと、Ideo Mix(スクンビットなどにもあるお洒落コンドミニアム)が建っていたり、大きめの病院やいくつかの小規模ホテル/ゲストハウスがあったり、偶数ソイ側に比べて幾分スッキリ整理された印象です。
なかでもモーチットに向かって右側エリアで目立つのが、タイ好きにはお馴染みのスーパーマーケットBig C。電車からもよく見えるため、Big Cサパンクワイ店を認知されている方も多いでしょうか。
使い勝手の良いフードコート
他のBig Cと大きな違いがあるわけじゃなく、本当にごく普通の大型スーパーながら、ここのフードコートには滞在中たびたびお世話になりました。
というのも、私たちが宿泊していた奇数番号のソイ側にある食堂は、閉店時間が軒並み早め(*屋台は21時過ぎまで一応開いています)。
で、偶数側ソイのゲストハウス近辺にはそれなりに夜も営業しているゴハン屋さんがあるものの、日中いろいろと歩き回った私たちに店を探す余力はなし。結局21時まで開いている駅チカのBig Cで簡単に食事を済ませ、アパートに戻ってビールを飲む……みたいな行動パターンが非常に多かったです。
ツレのお気に入りは写真上のカオモッカイ(カレー味のカオマンガイというか、タイ版のビリヤニというか)。トマト・スープが付いて50THB(約175円)でした。
私がよく頼んでいたのは、写真下のカイジアオ(オムレツご飯)+ケーンチュート(豆腐のスープ)のセット。お値段は55THB(約192円)と安心の地元価格です。
具沢山で辛さゼロ/優しさ100%のケーンチュートには、過去にもタイ旅行中に幾度となく助けられてきました。胃もたれした時や暑さにバテた時でもこれならサラッと食べられます。在タイ中に体調不良を感じたら、ぜひお試しあれ。
フードコートの利用方法はタイの商業施設にある一般的なものとまったく同じ。入口付近で現金をプリペイドカードに交換し、食べたいお店で注文→カードを差し出して決済。残金は帰り際にカードを返却するとキャッシュで戻ってきます。
言葉を発せずともすべて流れ作業でやってくれますし、たいていの場合はデカデカと写真付きのメニューがある(or目の前に現物がある)ので、食堂や屋台で食べるよりハードルが低いんじゃないかな~なんて。加えて、「ローカルと同じものを食べたい!」という希望も叶えてくれます。
そうそう、食器やトレーやはそのままテーブルに置いて帰ってOK。これも日本のフードとの違いです。私はいまなおこの自分で片付けないシステムに戸惑いがち。
厄介なオジサンにはご注意を!
さて、週末ともなれば多くの家族連れが買い出しに訪れ、とても平和な空気に包まれているBig Cサパンクワイ店。しかし、時々ちょっと様子がおかしいんです。
Big Cのあるパホンヨーティン通りはタイの国道1号線にあたり、ヴィクトリー・モニュメントからミャンマー国境の街メーサイまで続く大きな道路。通勤時間には大混雑します。
その交通量の多さを狙って、Big Cの前には窓拭きをするオジサンたちが常時3~4名ほど陣取っています。渋滞がない時間帯であっても車道が赤信号になったら窓を拭きに行けて、青信号に切り替わったら店の前のベンチで休憩でき、何かと都合の良い場所なのでしょう。
基本的に皆さんフレンドリーなのですが、この集団の中にはひとりだけ厄介者がいます。道行く人に向かって急に大声を張り上げたり、ブツブツ独り言を呟いたり……見るからに危ない雰囲気。
暇を持て余していたある日の午後、そのオジサンを遠くから観察してみました(どれだけ暇なんだよ!)。すると、「キスでもしちゃうんじゃないか!?」ってくらい顔をくっつけて仕事仲間とニコニコ談笑していた次の瞬間、全力で相手をグーパン。えっ、何事?
急いで別の仕事仲間が仲裁に入り、問題のオジサンもすぐにクールダウンしたかと思いきや、なぜか周りにいた人たちの顔を雑巾でベロンとなぞって、そのまま猛ダッシュでどこかへ去っていきました。何かコントみたい。というか、めちゃくちゃ絡みにくいキャラ。
このオジサンは界隈のちょっとした有名人なようで、窓拭き仲間のみならず、周りにいたBig Cの警備員さんや地元のお客さんまで「また始まったよ」と苦笑いを浮かべているのが印象的でした。
ちなみに、その日に限らずいつ見ても彼の足元はフラフラ。酒に酔っているのか、それともドラッグなのか。いずれにせよ、かなり情緒は不安定です。万が一見かけたとしても一定の距離は保ってください。じゃないと、不意打ちで雑巾ベロン攻撃を喰らわされる恐れがあります。
まあ、こういう名物オジサン(またはオバサン)ってどこの街にもいましたよね。私が小学生だった頃、ベビーカーにフランス人形を乗せ、日傘を差しながら近所を徘徊する貴婦人というあだ名の初老がいたよな~、とか。
そんなどうでもいい記憶が蘇ってきたところで今回はお開き。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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