ホテルやゲストハウスではなく、民泊を利用するという旅の選択肢がすっかり浸透してきた昨今。とはいえ、私自身ずっと気になりつつも何となく一歩を踏み出せなかったんですよね。こういう方って案外多いんじゃないでしょうか。
で、遅ればせながら今年2月にようやく民泊初体験。今回はその時のお話です。
なぜ民泊にしたのか?
なぜここへきて民泊にしたかというと、単にバンコクでの宿泊費を抑えたかったから。このバンコク滞在ではBTSパヤータイ駅~モーチット駅間のどこかで泊まる場所を探していたんです。
BTS沿いは交通の便が良いゆえにホテル代が総じて高め。買い付けで荷物がかさむことを想定したら部屋の大きさはある程度ほしいし、駅チカという条件も譲れない……とかあれこれ考えると結構な金額を用意しなければいけません。
そんな時Booking.comで民泊物件が目に留まりました。民泊と言えばAirbnb(エアービーアンドビー)のイメージが強く、実際Airbnbが市場トップを走り続けているわけですが、Booking.comも民泊施設の掲載件数は多め。
この分野でも業績をメキメキ伸ばし、2018年あたりからAirbnbの独壇場だった民泊市場に大きな変化をもたらしている……みたいな記事を読んだことがあります。
別にAirbnbで予約しても良かったものの、如何せん初の民泊。勝手知ったるBooking.comで宿泊先を決めました。
選び方は大雑把な地名を入力してマップ表示に切り替え、〈アパートメント〉〈独立した一軒家〉〈ホームステイ〉など宿泊施設タイプ欄のそれっぽい箇所にチェック。あとはひたすらBTSの線路に沿って地図を動かしていきます。
そして値段や立地、クチコミのスコアなどを比較して「ここだ!」と思った場所を見つけ、予約画面へ進むのみ。
私たちがチョイスしたのは最寄りのBTSサパンクワイ駅まで200m前後の場所にあるアパートメント。カード決済OKの物件で1泊2525円(*為替やシーズンによって変動します)、面積40 m²と広さは十分、Wi-Fiも完備しています。
近隣の相場だとドミトリーでも2000円前後はザラなので、なかなか得した気分。
旅先で〈生活する〉感覚
予約までの手順はホテルと同じ。予約完了メールには「到着時間をオーナーに伝え、当日はセルフチェックインしてください」と書かれています。セルフチェックインって何だ?
宿泊の3日前にオーナーさんから正確な住所やWi-Fiのパスワード、キーボックスの暗証番号がメールで送られてきました。なるほど、自分でキーボックスを開けて勝手に入るシステムなんですね。
難点は看板が出ていないことでしょうか。タクシーの運転手さんに住所を見せても場所がわからず、結局運転手さんからオーナーさんに電話してもらって問題解決。ヘタに電車で向かわずに良かったと思いました。
部屋は想像以上に広く、リヴィング/ダイニングとベッドルームが分かれていて、しかもバルコニー付き。
寝室にはキングサイズのベッド(↑)とシングルサイズのベッドが1つずつあり、ファミリーでもバッチリ対応(*大人のみのグループの場合は3名までだそうです)。
お子さま連れのお客さんを想定してか、勉強机の端には絵本やぬりえが置かれていました。
また、火を使う料理こそ禁止されていましたが、冷蔵庫や電気ポッドなどは備え付けられ、スーパーで買ってきたフルーツを切ったりできるのも高ポイント。
1階にはコイン式の洗濯機があり、洗濯物は部屋ごとのベランダか、もしくは屋上で干せるようになっています。これ、フツーに暮らせますよ。
自分のことは自分でやる
ホテルとの大きな違いは清掃が入らず、タオル交換もない点。ゴミは軒先のゴミ箱に自分で出さなければいけません。
でも簡単な掃除用具は部屋に用意されていますし、タオルくらい自分で洗えば済みますし、ゴミも外出ついでに持って行けばいいだけ。
むしろ、「くつろいでいる時に清掃が入って気まずい……」みたいな事態は起こらず、私的には快適でした。
オーナーさんは建物1階の部屋に泊まる日もあれば、別の場所にあるご自宅へ帰る日もあり。挨拶(と日によって軽い世間話)をする程度で、必要以上にあれこれ訊かれることもなかったです。
それどころか、用事があればすべてメール。チェックアウトの方法だって部屋に来て説明するのではなく、メールでの案内です。
「屋上に洗濯物が落ちていたけどアナタたちのですか?」とか、そういう連絡すらメールだった時は流石に驚きました(お互い部屋にいるってわかっていたのに!)。
かなりシャイな人だったんですよね。そのくせメールは絵文字/顔文字のオンパレード。ギャップ萌えです。
こういうやりとりを面倒に感じる人も中にはいるでしょうか? しかし、私の語学レヴェルに合わせて文章を易しくしてくれていたっぽく、個人的にはメールのラリーを楽しめました。
「今日は暑かったですね~」とか一言添えると、それにもしっかりレスポンスしてくれたり(笑)。
チェックアウト時にオーナーさんと会うことはなかったものの、バンコクを離れた日の夜に心温まるメッセージを受信。こうして私とツレの初民泊は大満足のうちに終了しました。
もともと大型ホテルのかしこまったサービスがあまり好きじゃない私たちには、民泊が向いているのかも。「どうしてもっと早く利用しなかったんだ!?」と少し悔しくなったほどです。
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