マウンテンバイクでシェムリアップを巡ろうという試みの第3弾。今回はトンレサップ湖の周辺をブラブラしてみました。
トンレサップ湖と言えば治安の悪さもよく指摘されていますが、果たして実際はどうなのでしょうか?
笑顔でカツアゲ
シェムリアップの中心地からトンレサップ湖へ出るには、前回のブログにも登場した国道63号線を12~13kmほど直進するのみ。
その間ずっと平坦な道が続き、自転車でもまったく苦になりません(ちなみに車で行くと20~30分程度)。
63号線を進むと、ガソリンスタンドのある場所で道が二手に分かれます。時間はたっぷりあることですし、トンレサップ湖とは逆方面もちょろっとパトロール。
プノンクロムと呼ばれるその一角はパッと見る限り非常にのどか。道端に自転車を停めて給水ついでに辺りの写真を撮っていたら、集団下校中の子どものひとりが微笑みながらこちらへ向かってきました。
「めちゃくちゃ可愛いな」と思った次の瞬間、「I wanna doller」ですって。うわっ、まさかのカツアゲ。きちんと制服を着た(=身なりの綺麗な)子から急にこんなことを言われるなんて……一層ドキッとします。
保護者らしき人も叱るどころか満面の笑顔で私とツレを見つめてくるし、いったい何なんだ? もちろん子どもたちにカメラは向けていません。
まあ、何かしてもらったわけでも、こちらが何かしでかしたわけでもないので、お金は渡さず、しれっとその場を去りました。
気を取り直して、少し進んだところにPhnom Krom Pagoda(プノンクロム・パゴダ)というお寺があります。
何でも、近くの丘の上にも同名のお寺が存在するようで、そちらからは湖もシェムリアップの街並みもまとめて一望でき、夕日スポットとして有名みたい。
しかし、下調べせずに行った私たちはそんなことを知る由もなく……。
で、ひと通り見学を済ませてお寺の前でダラダラしていた時に、またまた地元の人が声をかけてくるじゃないですか! 今度は日本語も少し話せる青年です。
当たり障りのない会話の後、「近くに美味しいスネーク・スープのお店があるんだ。いまから行くけど一緒にどう?」と誘われました。これは奢れってことですよね? このエリアの人は隙あらばたかってくるな。急に尋常じゃない怪しさを醸してきました。
とりあえず、「私は世界一ヘビが苦手だからゴメン無理!」とスマートな嘘をついて拒否。それにしてもスネーク・スープって(笑)。「食べろ」と言われれば食べるけど、自分からは好んでチョイスしないメニューです。どうせならもっと観光客が喰いつきそうな料理で誘えばいいのにな……。
その青年が「プノンクロムは20分足らずでグルッと1周できるよ」と教えてくれましたが、短時間で2人からお金とご飯をせびられた私たちは少しだけ気分が萎え、結局ガススタのある交差点まで引き返すことに。
ボート乗り場の先にヤバそうな一帯が!
プノンクロムからトンレサップ湖の入口に向かうまでの道は、トタン屋根の小さな家が密集していて、ややスラムっぽい雰囲気です。
真っ昼間だったこともあり、そこまで危険な臭いはしなかったものの、「立ち止まらないほうが良さそうだな……」という空気を暗黙の了解的な感じでツレも私もそれぞれキャッチ。
そうこうしているうちに、ボート乗り場に到着です。このボート乗り場から水上集落を見学しに行くのが観光の定番ながら、私たちはボートに乗りませんでした。
理由は乾季であきらかに水量が少なかったのと、道中でそれに近い光景を見てしまったから。
特に客引きもしつこくなかったですし、ここで一旦休憩。ついでにトイレも借りておきました。神経さえ図太ければ休憩所として使い勝手抜群です。
ボート乗り場のさらにその先も道は続いていて、とりあえず進めるところまで進んでみようと自転車を漕いでみるも、舗装された道はすぐに終了。カンボジアらしい赤土が現れました。
上掲の写真でもわかる通りちょっとした村になっていて何だか凄くおもしろそう。近くまで行ってみたいという好奇心でウズウズです。
が、警察に「この先は行っちゃダメ」と言われて泣く泣く退散。「なぜ行っちゃダメの?」と尋ねても、お互いの英語力不足によって答えはわからず仕舞いでした。
危険区域なのか、この先でたまたま工事か何かをしていただけなのか……。
とにもかくにも、トンレサップ湖の辺りはそんなに治安の良い場所じゃありません。私の場合ツレが比較的コワモテなことも相まって、身の危険はまったく感じなかったですけどね。
でもまあ、これに関して言えば海外でヤバイ場面に遭遇するたびにツレが何とかしてくれたため、単に私の危機管理能力が緩んでいるのかも!?
なので、女性だけ、ましてや一人で行くのはやめておいたほうが良さそう。オプション・ツアーを申し込むか、信用できそうなガイドさんを雇うのが無難ですかね。
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