前回の安宿紹介(*詳しくはこちらから)に続いてバンコクのランブトリ通りに関するお話です。
何やらこのあたりのランドマーク的な存在=カオサン通りよりも、近年は1本隣にあるランブトリ通りのほうが人気らしい――そんな話を小耳に挿みました。
カオサン通りでは昨年10月から大規模な改修工事が行われ、工事期間中は露店の数が激減(下掲載の写真参照)。
この工事がランブトリ人気にさらなる拍車を掛けたかどうかは不明ながら、言われてみると行くたびにランブトリの賑わいが増している気も……。
世界的なコロナウイルスの流行さえ落ち着けば、リニューアルされたカオサン(*工事が完全に終わるのは2020年8月)にまたドドッと人が集まりそうですけどね。
そんなこんなでタイムリーなネタじゃないことは承知のうえ、わりと頻繁にお世話になっているランブトリ通りの私的な楽しみ方を以下に綴りたいと思います。
〈のんびり〉を楽しむ
ランブトリの中でもチャクラポーン通りを挿んでカオサン通り側(下のマップの赤い部分)は、カオサン通りとさほど代り映えしません。
夕方以降はバーから音楽がガンガン流れ、道路の半分が屋台で埋め尽くされます。マッサージ屋やタトゥー屋も多め。
歩いているとひっきりなしに声をかけられるようなベタベタの観光地で、説明するまでもないくらい前々から栄えていました。
おそらく「ここ数年で注目度が増している」と言われているのは、写真下のチャクラポーン通りを挿んでチャオプラヤー川方面(さきほどのマップだと青い部分)。
乱暴な言い方をしてしまうと、ゲストハウスやカフェ&バーが密集し、ちょこちょこっと露店が出ているだけのスポットです。
少なくとも10~15年前から通りの景色はほとんど変わっていません。
にもかかわらず、この数年で客足をグンッと伸ばしたなんて! ネットの口コミ効果? それとも〈チャラさの極み〉みたいなカオサンのノリにみんな飽きちゃった?
それはさておき、私がランブトリ通り沿いのゲストハウスに泊まる理由は、宿泊費の安さに加えてのんびりした空気が好きだから。
そう、キーワードは〈のんびり〉です。
屋台でゲットしたフルーツやスイーツ(写真はロティのお店)を片手に、アクセサリーやリゾートワンピなどを扱う露店を物色するも良し。
でも、やはり一番のオススメはカフェやレストランにドカッと腰を落ち着け、行き交うツーリストを眺めること、これに尽きます。
行きつけはGECKO BAR
私たちがよく利用させてもらっているGecko Bar(ゲッコー・バー)は、写真映えするでもなく、特別な〈何か〉があるわけでもなく、料理もサービスもいたって普通なのですが(失礼!)、ランブトリ通りの中でも少し奥まった位置にあり、ダラダラするにはうってつけのお店。
ご参考までに、アイスコーヒーやタイティーが40THB(約145円)。セブンイレブンのコーヒーが35THBですから、コンビニとほぼ同等の値段設定というのも、気軽に立ち寄ってしまう&ついつい長居してしまうポイントでしょう。
上の写真のジョーク(50THB/約180円)は私の朝ごはんの定番。ジョークというかライス・スープ(つまり雑炊)なんですが、これはこれでアリです。
そのGECKO BARの目の前にある屋台の店主がなかなか強烈なキャラでして。身振り手振りがやたらと大きい彼女は、思いっきり道路にツバを吐いたかと思えば、客が残したフルーツ・ジュースをゴクゴク飲み出したり……。
観察しているだけであっという間に時間が経ってしまいます。
なお、このご婦人の名誉のために書いておくと、切り盛りする店は客足の絶えない人気屋台。そうとう儲かっていそうな雰囲気でした。
その他、大張り切りで警察がパトロールを繰り返していて、路上で商売している人たちからみかじめ料的なものを取っていく様子だったり、旅行者にドヤ顔で職務質問を仕掛ける様子だったりも間近で見られます。
警察と直接トークする時だけ愛想笑いを浮かべ、少し距離を置いた場所からは明らかに嫌そうな視線を向けている地元の方々を目の当たりにし、「この街で警察は愛されていないんだな~」としみじみ。
確かに日本の警察と比べてもめちゃくちゃ威圧的なんですよね。そこら中で自撮りしているし(!)、市民のために働いている感が非常に薄いです。
勝負運を高めよう!
さてさて、ここまでの文章を読み返して気付いてしまいました。呆れるほど何のためにもならない記事ですこと(苦笑)。
なので、最後にひとつだけプチお役立ちインフォメーションを。
GECKO BAR付近からカオサン通りへ行くにはWat Chana Songkhram(ワット・チャナソンクラーム)を抜けるという近道があるのですが(*上の写真はその抜け道の入口)、このルートを使う際はただ素通りするんじゃなく、ぜひお参りもしてみてください。
Wat Chana Songkhramを漢字に置き換えると戦勝寺。つまり勝負事に強いお寺らしく、ギャンブル好きな地元の方々がいつも熱心に参拝していて、入口付近で売られている宝くじにも人だかりが!
創建はアユタヤ時代と歴史も古く、それだけで何だかご利益がありそうです(思考が単純すぎる?)。
……といったところで、今回はこのへんでお開き。また次回もぜひ覗きにきてやってくださいませ。
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