FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

お前なんぞはワット・パクナムに行くな!!

挑発的なタイトルでスミマセン。やけに怒ってるな(笑)。このブログは自分たちの運営するオンライン・ショップ「FAR-OUT」の宣伝活動の一環であると同時に、ひとりでも多くの方に「旅へ出たいな~」と思っていただけるようなものをめざしているため、あまりマイナスなことは書きたくないんです。

先に断っておくと、苦言を呈したいのは「ワット・パクナム(Wat Paknam)」そのものじゃなく、そこで目にしたマナーの悪い一部の日本人観光客。タイトルには「行儀の悪いツーリストは行くんじゃねえよ!」という意味を込めています。

言わずもがな皆さんに噛み付きたいわけじゃないので、暇潰しのお供にさらっと読み流してくださいませ。なお、以下の話はコロナ感染拡大前の出来事です。

 

ワット・パクナムの行き方と概要

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「行くな!!」とか書いておいて矛盾していますが、本題に入る前にまずはワット・パクナムのアクセス方法を。BTSシーロム線のタラートプルー駅で下車し、2番出口を降りて赤色のソンテウに乗り換えます(気合いを入れたら歩けそう……)。

ソンテウの乗り場はThe Mallの向かい側。バス停のような目印は特にありません。

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乗る時に「ワット・パクナムへ行きたい」と運転手さんにアピールしておけば降車ポイントで一声かけてくれ、あとは運賃(8THB/約28円)を支払うだけ。他のお客さんもこぞって降りる場所を教えてくれるはずですし、そのへんは不安い思う必要ナシです。

ソンテウを下車したら、もうゴールはすぐ目の前。案内板に従って歩くのみです。

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ワット・パクナムの正式名称は「ワット・パクナム・パシーチャローン(Wat Paknam Bhasicharoen)」。日本語で「河口にある寺院」という名の通り、お寺のすぐそばには運河が流れています。

この運河はラマ3世~4世~5世の3代にかけて整備されたというから、これだけでも歴史は100年以上。由緒ある場所なのです。

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しかしワット・パクナムが観光客に注目されたのはごく最近。お寺のランドマーク的な存在=大仏塔(写真上)が完成した2012年以降のことで、その最上階(5階)にあるエメラルド色のガラス塔天井画が、「インスタ映えする!」として一気に広まることに。

 

仏塔に足を向けるな!

確かにフォトジェニックなスポットです。あえて不謹慎な表現をすると、ブラックライトに照らされた室内は非常にドラッギーなカラーリングで、一瞬「レイヴ会場にでも迷い込んだかな?」みたいな気分になりました。

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観光客のお目当てはこの5階。下層階にある仏像などの展示スペースには目もくれません。ぶっちゃけ私も展示物についてはよくわかりませんでしたし(汗)、下のフロアをスルーしてしまうこと自体は別に何とも思っていません。

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気になったのは5階で繰り広げられる大撮影会。撮影OKだからといって、仏陀の生涯を描いた天井画や仏塔足を向けたりお尻を突き出したりずっと背中を向けた状態でおもしろ写真を何枚も何枚も何枚も撮り続けるのは、いかがなものかと。

しかもこういう行動を取っていたのは、残念なことにほぼ日本人ツーリストだけだったんです。

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いくら日本人の目にはド派手でレイヴィーな装飾に映ったとしても、そこに住む人々にとっては神聖なもの。見るに見かねた地元のボランティア・スタッフが「足を向けないでください」と注意していました。

その注意すら言語がわからないことを良いことにガン無視。流石に「これは日本の恥だ」と思い、私も一声かけてその場を立ち去りました。

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余談ですが、H.I.S.の新春キャンペーンか何かでワット・パクナムの画像が使用されていました。使われていたのはこのお寺の写真1点のみ。

もちろん人気の観光名所ではあるけれど、タイを代表する場所として1か所しか画像を掲載しないのなら、もっと他を選ぶだろうに……と疑問が沸々。別にディスってはいませんよ。

実際ワット・パクナムにいた観光客の7~8割は日本人(の若者)で、そんなに賑わってはいませんでした。

その地域に少しでもお金が落ちるならばインスタ効果/広告効果による一時的なブームでも全然良いと思いつつ、それでも地元の方が嫌がるようなことはしたくないし、してほしくないです。キレイ事に聞こえますかね?

 

まあ、まとめると私が言いたいのはこういうこと――その土地土地に根付く文化やそこで暮らす人々に対してきちんと敬意を払えば旅はもっと楽しくなるはず/敬意を払えないのであれば旅になんてしない方がいい、以上です。

もちろん、こんな偉そうに書いている私も過去に失礼なことをたくさんしてきたと思いますし、きっと今後もしてしまうでしょう。ですが、「リスペクトの気持ちは絶対に忘れたくないな~」と無礼なツーリストを目の当たりにしてしみじみ感じたのでした。

 

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