FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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パンガン島のフルムーン・パーティーは良くも悪くも全然ヤバくない!

パンガン島で一番の観光資源といえば、やはりフルムーン・パーティーでしょう。世界三大フルムーン・レイヴ・パーティーのひとつとされ、タイの観光庁によると毎月約2万~4万人の旅行者が世界中から集まるそうです。

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過去にブラックムーンハーフムーンカウントダウンといったパンガンのレイヴには参加したことのある私も、フルムーン・パーティーは未体験

今年10月に島を訪れたタイミングがたまたま満月の夜と重なったため、やっとこの超有名イヴェントへ行くことができました。

 

学園祭ノリのチャラさと安っぽさが楽しい!

フルムーン・パーティーが開催されるのは島の南東にあるハードリン・ビーチ(写真下)。トンサラ港からの所要時間はバイクで15~20分ほどです。途中で道路がプチ渋滞。検問もやっていました。

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まあ、よほど挙動不審でない限りは特に何も調べられません。荷物検査はなく、前回のブログでもちらっと触れた通りノーヘルの取り締まりもなく、警官に笑顔で送り出されました。

ヘタにテンパッてUターンなどしようものなら、余計に目を付けられる可能性大です。近くにいた白人ボーイが検問を見て急停車していましたが、たぶん彼はマークされたんじゃないかな?

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入場料が100THB(約360円)で、バイクの駐輪代が50THB(約180円)。現在ハーフムーン・パーティーのエントランスが1500THB(約5400円)、ブラックムーンが600THB(約2200円)ということを考えても、これはかなり安いです。

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支払いを済ませてリストバンドをもらい、いざ会場内へ。ビーチに出るまでの至るところで蛍光塗料のボディー・ペイントをやっていました。相場は1回150~300THB(約540~1080円)。

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余談ですが、ボディー・ペイントした人とぶつかると衣服に蛍光塗料がべったり付くため、ここにお気に入りの服で臨むのはあまりオススメできません。

「なぜみんな揃いも揃って蛍光カラーのダサい〈Fullmoon Party〉タンクトップを着ているんだ?」と思ったのも束の間、きっと気分を盛り上げる/旅のテンションに惑わされた以外にも「蛍光塗料が付着しても柄っぽく見える」とか「使い捨てできる」とか、いろいろ理由があるのだろうと勝手に合点。

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そんなこんなで、ボディー・ペイント屋や名物のバケツ・カクテル屋を横目にメイン会場のビーチへ到着。

「フルムーン・パーティー」と一括りにされてはいるものの、その実は海沿い数100メートルほどの場所にビッシリ並んだバーやゲストハウスが、それぞれ自由に音楽を出している感じです。

多くの店が少し前のヒット・チャート系をプレイしていました。一晩で何度も耳にしたのはエド・シーラン“Shape Of You”やチェインスモーカーズ“Closer”ジャスティン・ビーバー“Sorry”あたりと、ルイス・フォンシ“Despacito”やダディー・ヤンキー“Informer”をはじめとするラテン・アーバンもの。

店ごとにDJを雇い、おそらく全体の打ち合わせもしないとなると、曲被りは致し方ありません。

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このように広く知られたヒット曲が大音量で流れ、それに合わせてお客さんが大合唱。なかにはドラムンベースだけとか、サイケ・トランスのみとか、ディープ・ハウス攻めとか、一定のジャンルに絞っているお店もあります。

が、全体的には学園祭みたいなノリです。別にディスってはいませんよ。これはこれで楽しいです。

とはいえ、お店同士の音がぶつかって(重なって)、なかなか耳が気持ち悪かったのは確か。音質どうこうとか、こだわり派のレイヴァーさんには不向きなパーティーです。がんばってはいるけどツメが甘く、100THBという値段相応。

 

ダメなものはダメ

とあるユーチューバーが私たちと同じ今年10月のフルムーン・パーティーの様子をアップしていました。

その中で「パンガンでは警察が大麻を容認している」とか「そのへんで吸ってる人がいる」みたいなことを言っていたのですが、これは大きな間違い。ユーチューバー君の誤認識です。

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会場には大勢のツーリスト・ポリス、普通の警察官、私服警官がトロール。「そのへんで吸ってる人がいる」問題も、動画に映っているシーンはあきらかに手巻きタバコでした。それなりにチャンネル登録数も多かったし、大丈夫なのかな~。

動画を観た若い子たちが「ならば海外でちょっとハメを外しちゃおうかな」とパンガンへ行き、警察の厄介にならないか少し心配です。確かにバンコクと比べたらあらゆる物事が緩いことは事実。

でも、表向きダメなものはダメですし、そこを取り違えて足元を見られないよう、悪だくみしている方々はお気を付けくださいませ。

【追記】2022年6月9日にタイ政府は大麻を規制薬物リストから除外し、事実上、合法化しました。現在、タイではどこでも簡単にマリファナが手に入ります。

観光客が吸っていたとしても、地元警察に捕まることはありません。ただし、日本の法律で大麻の所持は国外犯に規定され、海外でも処罰の対象になります。

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なお、薄汚いオジサン連中が「Something? Something?」「What do you want?」と小声で話し掛けてきます。

万が一私がSomethingを探していたとしても「誰がお前から買うんだよ!」と思うくらい、胡散臭さと金を持っていないオーラがプンプン。

そんなオジサンの一人に大学生風の冴えない白人ボーイズが「バツはあるか?」と訊いていました。おいおい、マジかよ?

このオジサンたちの中には偽物や粗悪品を客に掴ませて生計を立てている詐欺師まがいの人だって、警察官が私腹を肥やす際におこぼれをもらう密告者みたいな人だっているはず。

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もちろん本物のディーラーも混ざっているとは思います。しかしそれはバリ島やセブ島でも、パタヤシハヌークビルでも、夜の盛り場へ行けばどこにでも広がっている光景。パンガンだから何を買っても何をやっても許されるみたいな話ではありません。

ってことで、あたりを見回してもドラッギーな空気はゼロ。言い換えると物凄くクリーン&ヘルシーで、女の子だけで行ってもお子さん連れであってもまったく問題なさそうなパーティーでした(※実際に家族で来ているグループも多数)。気軽にレイヴ気分を味わうのに持って来い。映え写真もたくさん撮れます。

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ぶっちゃけ、おそらく私はもう行かないけど、一度くらい経験できて良かったかな……っていうのが本音。

同じくハードリンで行われているカウントダウン・パーティーも似たような雰囲気でしたし、パンガンは山の中でやっているレイヴのほうが好きです。

 

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