FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

旅のこととか、旅に関する本のこととか。

旅先で仕入れたものを売ってみよう ~大井競馬場フリマ編~

横浜市金沢区海の公園フリーマーケットに続き、大井競馬場(東京シティ競馬)のフリマへ出店してみました。レースのない週末に開かれる首都圏最大規模のフリマ会場で、主催する東京リサイクル運動市民の会の発表によるとお店の数は600に上ることも!

来場者数が多いわりにウチの商品はいつもあまり売れません。そのくせ6~8月にかけて繰り返し大井へ出したのは、当日に予約なしで行ってもOKだったから。

f:id:emi13_farout:20190909143927j:plain

記録的に気温が上がらず梅雨が長引いた6~7月、それに対して猛烈な暑さに見舞われた8月と、この夏はフリマに適さない気候だったため、直前の天気予報を見てここに駆け込んでいました(出店場所が立体駐車場の下なので多少の雨なら防げ、他会場が中止になっても大井は開催されがちでしたしね)。

 

まずは基本情報から

東京モノレール大井競馬場を降りてすぐ、京急立会川駅からも徒歩圏内と、公共の交通機関を利用して簡単にアクセスできる大井競馬場。来場者の多さはこの立地条件にもあると思います。

出店料は車出店が4200円、手持ち出店が3200円。1区間は駐車スペースを別にして間口2.3×奥行3.7m。なかなかの広さです。

f:id:emi13_farout:20190909143602j:plain
さらにいくつかの料金設定があるのですが(2ブース以上借りたら少し安くなるとか)、なかでも大井独自と言えるのはファストチケット。6000円を支払うと6時に会場入りできるんです。

大井競馬場フリマの開催時刻は9時から16時とされ、通常の出店料の場合は7時半以降に搬入できます。「7時半に入っても準備する時間は十分あるのにな~」とファストチケットの存在に疑問でしたが、ちゃんと理由がありました。

もともと骨董系に強く、業者の方も大勢買い付けに訪れる場所なようで、バイヤーを相手にしたお店は7時を回る前からガンガン商売を始めています。それに合わせて、一般客(主に年配層)も早朝からスタンバイ。大井の朝は早いんです。

 

外国人のお客さんが多い!

f:id:emi13_farout:20190909143457j:plain

業者相手のショップが儲かっているだけあって、大井のフリマはとにかく単価が安い。キッズ水着が1700円~、大人ビキニが2200円~と、そこそこ低価格で販売しているウチの商品すら大井へ持って行けば「高いわね~」と言われがち。これじゃ、売れませんよね。ちなみに、値切り交渉もハンパないです(大半はお話にならないレヴェル)。

f:id:emi13_farout:20190909143734j:plain

で、周りを見渡す限り、人だかりができていたのは和モノを扱うお店激安古着屋さんでした。前者に関しては羽田空港から近いということで、外国観光客の割合がそうとう高いんです(海外のガイドブックにも掲載されているんですって!)。

着物浮世絵をモチーフにしたオブジェなどを大量に抱えている方が目につくのもこの会場ならではの光景だと思いますし、ウチの水着やワンピースを見て「Is this made in Japan?」と質問される方だって少なくありません。外国の方は日本のお土産を買いにここへ来るわけですね。

 

会場の雰囲気が独特

f:id:emi13_farout:20190909143713j:plain

外国人観光客が多い以外にも、大井競馬場フリマには独特の雰囲気があります。どう説明したらいいのかな~。悪い意味じゃなくて、闇市みたいなちょっと怪しい匂いがするんですよね。

単価が安いお店(例えば衣類が100~200円ほど)は、ブルーシートや段ボールに商品をどんどん積み上げ、お客さんに自分で探させるスタイル。見やすさなんて度外視。買い手も必死に掘り出し物を見つけようとするものだから、もうワチャワチャです。

f:id:emi13_farout:20190909143850j:plain

で、売り手は「ほとんどゴミだけど、なかには良い品物もあるから見て行って~」とか言いながら客を呼び込み、「万引きしないでよ~」「もし万引きしている人を見つけても大騒ぎしないでね~。商売の邪魔になるからそっと手を挙げて~」なんてことまで言い出す始末。自分の耳を疑いました。こういうのを聞いているだけで、そうとうおもしろいです。

f:id:emi13_farout:20190909143422j:plain

おもしろいついでに、喫煙所で強烈なキャラのおじいちゃん(歯が1本もなかった……)が私に声をかけてきた時の会話もご紹介します。

おじいちゃん「(剥き出しのサバイバルナイフを私に近付けながら)これ良いだろ?」

「カッコイイですね。いくらで買ったんですか?」

おじいちゃん「知らねえよ」

「え!?」

おじいちゃん「まだ金払ってねえからな」

「ダメじゃないですか(笑)」

おじいちゃん「うぇひひひ。○△※□……こんな安物盗んだところで何の得もしねえよ。どうせ盗むならもっと良いもん狙うけど、ここにはそんなもん置いてねえだろ? 一服したらちゃんと金払いに行くから心配すんなって」

「……」

おじいちゃん「☆○△※□」

この後もずっと何かモソモソしゃべっていたおじいちゃん。ワンカップでも差し入れしていろいろお話を窺いたいところでしたが、あまり油を売ってるとツレに叱られそうなので、テキトーに切り上げてきました。ちゃんとナイフのお金は支払ったかな?

このおじいちゃんの他にも、何度もウチの店の前を通りかかっては「これウィッグなの! カワイイ? 似合ってる?」と質問して私たちを困らせる低クォリティーな女装家さん、物凄いハイテンションで水着を褒めちぎってくれる在日ブラジル人のおばあちゃん(でも買ってはくれない)、ディスカウント交渉を持ち掛けてきた末になぜか自分の武勇伝と愛娘の自慢を始める強面のおじさんなどなど、キャラの宝庫。そんな個性派さんたちのお相手をすることで、私のコミュニケーション能力は少しアップした気がします。

 

大井競馬場フリマを総括すると……

(お客さんとして行くぶんには)大井競馬場のフリマは楽しいです。ゴチャゴチャしているだけに、掘り出し物を見つけた時の喜びはひとしおですし、マニアックな専門店も多いですしね。個人的なお買い物も結構しました。写真下はその一部で、右のシンプソンズのシャツは1300円、左のKELTYのショルダーバッグ(新品タグ付き)は3000円。

f:id:emi13_farout:20190909143250j:plain

ただし、出店するとなると話は別です。骨董系が幅を利かせる午前中はめちゃくちゃヒマで、お昼を前後して足を止めてくれる方が増えても「高すぎる!」と言われて終了。友人知人が顔を出してくれたおかげでどうにか赤字は免れた……みたいな日だってありました。

積極的にオンラインショップのカードを配ってみるも、大井の日はアクセス数が伸びず(別会場だと、フリマ出店から2日間はあきらかにアクセス数が増えます)。まあ、客層が合ってないってことなんですけどね。よほどのことがない限り、もうここに出すことはないかなって現段階では考えています。

 

【お知らせ】東南アジアで買い付けてきたアイテムをこちらで販売中。春夏は水着やリゾート服を中心に、秋冬はアクセサリーを中心にラインナップしています。ぜひチェックしてみてください。

 

ランキング参加中。↓をぽちっとしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村