FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

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カンボジアの伝統をモダンに蘇らせるアパレル・ブランド「Slanh House」がかなりキテる!

いつもの旅ブログはちょっとだけお休み。今回はカンボジア発のファッション・ブランド「Slanh House」についてご紹介します。このブランドはカンボジアの伝統的な万能布=クロマーをモチーフにしていて、私たちが運営するオンライン・ショップ「FAR-OUT」でも夏用ポンチョの取扱を開始したばかり……なのですが、その宣伝は後回し。まずはひとりでも多くの方にSlanh Houseの魅力をお伝えできればと思ってます。

 

そもそもクロマーって何?

地元の方、とりわけ年配の方にとって生活必需品と言っても過言ではないクロマー。カンボジア土産の定番でもあり、シェムリアップオールド・マーケットプノンペンセントラル・マーケットへ行くと、かなりの数のクロマー屋さんに出くわします。

使い方はさまざまで、男性は腰巻に、女性は頭に巻いたり、肩にかけて日よけに使ったり、首元にグルグル巻いて朝晩の防寒対策に活用したり。他にもタオルやテーブルクロス、赤ちゃんの抱っこ紐、さらに農村エリアでは風呂敷のような要領でお米を運ぶ際にも使用するらしいです。まさに万能布! 何でもありです。

そんな非常に使い勝手の良いアイテムながら、首都プノンペンを中心に物凄いスピードでグローバル化していく国内の状況と比例するように、若者たちの間でクロマー離れがどんどん進行しているんだとか。そこで立ち上がったのがSlanh Houseというわけです。

 

手掛けるのは女優のMean Sonytaさん

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このブランドを手掛けるのは、カンボジアのトップモデル/女優のMean Sonytaさん(インスタのアカウントは@meansonyta)。ぶっちゃけ私は彼女のことをまったく知らなかったのですが、1990年生まれのMeanさんは「Freshie Girls & Boys」というオーディションをきっかけにスターの仲間入りを果たした人物。

自国のカルチャーを大切にする姿勢が幅広い世代に支持され、なかでも20~30代から圧倒的な人気を集めていて、彼女のファッションやメイクを真似するギャルも続出しているそうです。

Slanh Houseのショップはプノンペンの一等地にあります(住所はBuilding 217, St 306, Bkk, PhnomPenh)。日本に例えると表参道や代官山みたいな場所で、以前にこのブログで取り上げたクラブ・エリア(詳しくはこちら)からも比較的近め。

 

クロマーをモダンにアレンジ

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さてさて、いくらカリスマ的な人気を誇る有名人と言えども、ただ単にトラディショナルな布をそのまま売ったからといって若者たちに響くはずもありません。Slanh Houseはクロマーに新たな光を当てようとモダンなアレンジを施していて、そういう部分に私は特別な魅力を感じています。

誤解を恐れずに書くと、私自身「廃れていくものは廃れて然るべし」と考えているフシがあって、それこそユネスコ世界遺産じゃないですが、「ムリヤリ保護して何とか残していこう!」といった動きに少し疑問を持っているんですよね。誰かの指示に従って半強制的にそうするのってまったく文化的じゃない気がしますし、それ以前に古いものが素晴らしいとは一概に言えないんじゃないかな~と……この気持ち、うまく伝わるかしら。

その点、ガウンやブルゾン、ワンピースにパンツ、ヘアゴム/ヘアバンド、モバイルケースなどなどをラインナップしているSlanh Houseはかなりアグレッシヴというか、手を替え品を替えてクロマーの可能性を広げていこうとする意気込みに溢れていて、そうした温故知新スタイルに惹かれてしまうんですよ。

少なくともブランドを支持している若者たちは、「クロマーを守ろう」云々よりも先にファッション性に魅了されているはずですし、何だか凄く健全に思えるのです。

 

品質はピカイチ

……と、やけに絶賛していますが、正直「これは日本人ウケしないよな~」というデザインも少なくないです。特にドレスはどこに着て行けばいいのやら、用途に困ってしまったり。そこはお国柄からくるセンスもあるので、私がとやかく言える立場ではないですけどね。

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しかしながら、クォリティーはピカイチ。すべてハンドメイドで、市場に2ドル前後で売っている機械織りのブツとは手触りも強度もレヴェルが違います。

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これを織っているのは、もともとクロマーを作っていたカンボジアのご婦人方。クロマーの需要が低迷し、職を失った彼女たちに、Meanさんは新たな仕事を与えたのです。もちろん、そこには慈悲の精神みたいなものも働いていると思うのですが、手練の職人さんを採用することでプロダクツの品質が向上し、ウィンウィンな結果をもたらしているなんて、もう言うことナシじゃないですか。

 

ここからはほぼ宣伝

冒頭にも書いた通り、そんなSlanh Houseのアイテムから、FAR-OUTでは夏用ポンチョの販売を開始しました。

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ピンクとネイビーの2色展開で、お値段はネコポス送料込み4300円です(商品ページはこちらから)。程良く厚手の生地感で、真夏の紫外線対策に使っていただくのも当然バッチリなのですが、それ以上に夏の終わりから秋にかけて少し暑さが和らいできた季節の羽織として大活躍してくれそう。

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作りがしっかりしているためワンシーズン使い切りではなく、来年も、再来年も着ていただけますし、私たちもそのつもりで売っていくので、柄や形も流行に左右されにくいタイプになっているかと思います。

さらにこの記事をアップした1週間後には別のアイテムを追加する予定です。そっちもかなり使えそうなヤツです。

なお、Slanh Houseのアイテムに関してFAR-OUTは利益度外視(マジです)。「カンボジアに住みたい!!」と本気で考えているくらいこの国が大好きで、ブランド・コンセプトにとても共感&応援したくなってしまい、欲まみれな私たちには珍しく(!?)かなり価格を勉強させていただきました。

フリマにも出店しているため(最新スケジュールはショップ・ページのブログ欄からか、インスタ@emi13_faroutでご確認を)、「実際に手に取って確認したい」という首都圏にお住まいの方はインスタのDMやオンライン・ショップのコメント欄宛てにご連絡いただければ、会場まで持って行きます。そんなこんなで、ぜひぜひよろしくお願いいたします!……って、結局オチは自分たちの宣伝だな(笑)。

 

【お知らせ】東南アジアで買い付けてきたビーチウェアやアクセサリーなどをこちらで販売中です。Slanh Houseのポンチョ以外にも素敵なアイテムを多数ラインナップしていますので、ぜひチェックしてみてください!

 

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