プノンペンの北京拉麺大王に続き、カンボジアで出会った美味いラーメン屋の紹介記事第2弾です。今回の舞台はシハヌークビルの中国馬氏蘭州拉麺。「シハヌークにおける中国企業の土地開発」について散々ああだこうだ書いてきましたが、一旦それは忘れてください(笑)。中国の食文化は本当に偉大です。リスペクト!
バスターミナル裏側のちょっと怪しいエリア
私が訪店した「中国馬氏蘭州拉麺」は、シハヌークのバスターミナル裏側にあります。こちらは2号店。原付で走っている時、オーチュティール・ビーチ近辺にも店舗を見つけたのですが(本店なのかは不明)、前後左右で大掛かりな工事をしていたために空気がめちゃくちゃ悪く、とても食事しようという気分にはなれなかったので、2号店にしか行っていません。
お店はEakareach通り側からバスターミナルを過ぎて1本目の道を右に曲がり、少し進むと見えてきます。一般の観光客が入るような道ではないかな。私も偶然迷い込んで発見した感じです。ここは完全に中国人エリア。カンボジア人すらほぼいません。なので、入店するのに多少の勇気はいりつつ、やはり食欲には勝てませんでした。
看板メニューは牛肉拉麺!
昨年あたりから日本でも人気の蘭州拉麺は、何と言ってもコシが命。細麺から刀削麺まで麺自体の太さはさまざまながら、このコシが中国にある他のエリアのラーメンとは明確に違うのです。
で、中国馬氏蘭州拉麺の看板メニューも、本場の甘粛省でもっともポピュラーな牛肉拉麺(4ドル)。初回に訪れた際は迷わずこれをチョイスしました。牛骨ベースのスープは凄くあっさり。薬味のパクチーが良いアクセントです。
2度目に行った時は麻辣拉麺(5ドル)をオーダー。優しい味付けの牛肉拉麺に対し、こっちはかなりのパンチが……。とにかく辛い!
中本の北極ラーメンをペロリと食べられる私が、麺をすするとむせてしまうレヴェル。花山椒がどっさり入っていて、青唐辛子もゴロゴロいます。
最初は完食できるか不安でしたが、どうにもこうにもヤミツキになるお味。思い出しただけでまた食べたくなってきました(笑)。
また、青菜刀削麺は牛肉拉麺よりも輪を掛けてさっぱりテイスト。「これまで食べてきたものの中で一番あっさりしているかも!?」と思ったほどです(物足りなくなったらラー油を入れて微調整)。さらに、ツレが頼んだ汁なしの牛肉涼麺(5ドル)もピリ辛で絶品。ちなみにご飯モノの種類も豊富です。
この店での注意事項
先述した通り中国馬氏蘭州拉麺の2号店は、思いっきり中国人エリアにあります。現在のシハヌークはどこもかしこも中国系の方だらけですが、ここは特に濃い。なので、店内に入った瞬間から会計を済ませて外に出るまで、容赦なく他のお客さんにジロジロ見られます。
しかも店のド真ん前でカジノの建設工事を行っていたためか、その関係者がめちゃくちゃ多い。街中で出くわす旅行者とは少し雰囲気が違うというか、要は成金のチンピラっぽいんですよね。ここはハラール認証のお店で酒類は扱っておらず、デカデカとその断り書きも貼ってあるのですが、にもかかわらず「ビールを出せ」とゴネる客までいました。
で、私たちに対しては、明らかにこちらを見て差別的な言葉とジェスチャーを繰り返し、仲間内でゲラゲラ笑うという……。気にしないようにしていても、かなり気分悪いです。
業を煮やした私のツレは、わざわざそのグループの近くを通って舌打ち&日本語でちょっとした暴言を吐いていました。
すると、私たちを侮辱するような態度はストップ。おそらく「こういう時に日本人は何も言えないだろう」みたいなイメージを持っていたのでしょう、ちょっと驚いた様子でバツが悪そうに店を出ていきました。ざまあみろ、日本人をナメんなよ!
ただし、これは結構ギリギリな行為。相手を刺激しすぎて取っ組み合いの喧嘩にでもなったら大変です。もしこういう場面に遭遇したら、程良い匙加減で日本人への差別行為にNo!な意志を示してください。
もっとも、こんな人ばかりじゃないですよ。私たちのテーブルに箸がなかった際、近くにいたカップルが自分たちの席にある箸箱を笑顔ですっと差し出してくれましたし、店員さんも最初こそ不愛想でしたが、回を重ねるごとにフレンドリーに接してくれ、スコールが降った時などはお店で待機するよう促してもくれました。
運が悪ければマナーの悪い輩と鉢合わせる可能性が……程度に思っておいていただけると幸いです。
そうそう、もうひとつ大事なことを書いておかなくては。ここの閉店時間は14時です。早いな。これが一番の注意事項。日本での出店を熱望するくらい味は最高なので、シハヌークのバスターミナルを利用される際にはぜひ行ってみてください。
【お知らせ】東南アジアで買い付けてきたお洋服や水着、アクセサリーなどをこちらで販売中です。ぜひチェックしてみてください!
ランキング参加中。↓をぽちっとしていただけたら嬉しいです。